病院を訪問したルンメニゲ社長(左) [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグ、シャフタール対バイエルンが行われた17日の朝、試合観戦のためウクライナを訪れていたバイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ社長らクラブ首脳陣が、同国西部の都市リヴィウにある病院を訪問した。ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
同紙によると、昨年から厳しさを増しているウクライナ情勢のため、リヴィウ市内の病院は設備が乏しく、一部の壁はヒビが入ったままだという。また、入院患者の家族が困窮しているせいで、緊急手術を必要とする子供が処置を受けられていない状態だそうだ。
この状況を受け、バイエルンは60回の手術費用を全額負担することを決定。またフランクフルト出身で世界中の小児患者を救うプロジェクトを行っているクラウス・エクスナー医師にも麻酔機器を無償提供することを約束した。今回はその前祝いとして、カール・ホプフナー会長やルンメニゲ社長が病院を訪れ、入院中の子供にバイエルンのクラブグッズやぬいぐるみなどを、病院に勤務している医師にはシャフタール対バイエルンの試合チケットをプレゼントした。
ルンメニゲ社長は「我々が抱えている選手たちは、世界的スタープレーヤーだ。だが、エクスナー医師やこの病院に勤務している人たちこそ、もっと評価されるべきだと思う」とコメントしている。