ドルトムントの本拠地であるシグナル・イドゥナ・パルク [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのホームスタジアムであるジグナル・イドゥナ・パルク付近で、第二次世界大戦時に落ちた不発弾が発見されたためにスタジアムが一時立ち入り禁止になることになった。イギリスメディア『BBC』やドイツメディア『DW』など複数のメディアが26日に報じた。
26日の朝、戦時中の航空写真を分析しているところで250キロの不発弾がスタジアムの西側の駐車場で見つかった。そのため不発弾の周囲250メートルからは一般人や居住民は避難させられ、8万720人収容のスタジアムやクラブ博物館も一時立ち入り禁止にとなった。
ドルトムント市は、「不発弾は比較的人が多くない場所で見つかった。だが、誰もそこに立ち入らないように細心の注意を払わなければならない」と、公式声明を発表した。
その後、不発弾は無事に処理されており、同市は公式ツイッターで、「不発弾は処理されました!幸運にも世界で最も美しいスタジアムは無傷です!」と発表。スタジアム周辺の立ち入り禁止も解除された。
第二次世界大戦時には連合国と旧ソ連によって数百万トンの爆弾がドイツ国内に落とされたために、未だに不発弾が発見されることは珍しくない。首都のベルリンでは今でも3000発もの不発弾が眠っていると言われている。ドルトムント市も空襲の際には広範囲の爆撃を受けていた。
ドルトムントは28日に行われるブンデスリーガ第23節で、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケをホームに迎えての“ルール・ダービー”を控えている。不発弾の発見の1時間前には、スタジアムでユルゲン・クロップ監督が同時試合に向けた会見も行っていた。