元バイエルンのゼップ・マイヤー氏 [写真]=Bongarts/Getty Images
バイエルンでブンデスリーガ500試合以上に出場し、1974年のワールドカップ・西ドイツ大会も制した同国の伝説的GKゼップ・マイヤー氏のもらっている年金の額が、雀の涙ほどであることが分かった。ドイツ紙『ビルト』が伝えている。
同紙によると、マイヤー氏は「ドイツサッカー連盟の年金は監督だけに支払われるため、GKコーチだった私はもらえない。また国からの年金“だけ”ではとても生活できないね。毎月280ユーロ(約3万6000円)だから」と話しているという。
なぜ、往年の名選手が受け取る額がこんなにも少ないのか。その理由を同氏はこう話している。
「私がバイエルンにいた当時のチームマネージャー、ロベルト・シュヴァンが言ってきたんだ。『年金を収めるなら一番安い掛け金にしろ。お前にはどうせ年金は必要ないよ』とね」
シュヴァン氏が予想したように、マイヤー氏は現在もハーフコースのゴルフ場や南チロルの別荘を所有。「今の今まで、あまり派手な生活はしたことがない」という倹約ぶりも手伝って、お金には全く困っていないようだ。