シュトッカー(右)のゴールに喜ぶ原口元気(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第27節が5日に行われ、FW原口元気とMF細貝萌が所属するヘルタ・ベルリンとパーダーボルンが対戦した。
ここ4試合のリーグ戦で負けていないホームのヘルタ・ベルリン。対して、パーダーボルンはここ5試合で勝利がない。今シーズン前半戦、昨年11月の第10節で対戦した時は、ホームのパーダーボルンが3-1でヘルタ・ベルリンに勝利していた。原口は、2月6日に就任したパル・ダルダイ監督のもと、初めての先発出場。細貝はメンバー外で、チュニジア代表MFアニス・ベン・ハティラが負傷で欠場している。
ヘルタ・ベルリンは36分、左サイドからのクロスに、ファーサイドのペテル・ペカリークが飛び込み、頭で合わせるが枠をとらえられない。40分には、エリア手前の中央でボールを受けたヴァレンティン・シュトッカーが反転から、左足を振り抜くが、クロスバーの上。43分、右サイドからクロスが入ると、相手DFに触られるが、中央の原口がダイレクトボレーを放つ。しかしこれも枠を大きく外した。前半は両チームとも決定的なチャンスを作れないまま、スコアレスドローで折り返す。
後半に入って65分、ヘルタ・ベルリンは右サイドからのクロスに、原口が中央で飛び込むが、相手DFのブロックもあり、GKがキャッチした。すると68分、ヘルタ・ベルリンはエリア前の左寄りでFKを獲得すると、マルヴィン・プラッテンハルトが直接狙うが、クロスバーに直撃。しかし、そのこぼれ球をシュトッカーが押し込んで、ヘルタ・ベルリンが先制に成功した。
ヘルタ・ベルリンは77分、カウンターからサロモン・カルーが左サイドでDFを1人かわしてエリア内に侵入。そのまま右足を振り抜くが、枠を外した。82分には、またもカウンターから、カルーが最後のDFをダブルタッチで交わしてGKとの1対1になるが、シュートの直前で戻ってきたDFにカットされ、追加点のチャンスを活かせなかった。
87分、原口に最大のチャンスが訪れる。カウンターからカルーのパスで完全に抜け出した原口は独走でエリア内に侵入。GKと1対1となるが、シュートは惜しくも防がれゴールとはならなかった。しかしヘルタ・ベルリンは88分、右サイドからのクロスに、ファーサイドにいたニコ・シュルツが左足でダイレクトボレーを放つと、ゴール左下を突いて、ネットを揺らした。
試合はこのまま終了。終盤に追加点を決めたヘルタ・ベルリンがホームで2-0の勝利を収めた。ヘルタ・ベルリンはリーグ戦2連勝で、ここ5試合は無敗となった。
ヘルタ・ベルリンは次節、10日に日本代表のMF清武弘嗣とDF酒井宏樹が所属するハノーファーと対戦。パーダーボルンは11日にアウクスブルクをホームに迎える。
【スコア】
ヘルタ・ベルリン 2-0 パーダーボルン
【得点者】
1-0 68分 ヴァレンティン・シュトッカー(ヘルタ・ベルリン)
2-0 88分 ニコ・シュルツ(ヘルタ・ベルリン)