バイエルン戦に先発出場した長谷部誠 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第28節が11日に行われ、バイエルンと日本代表MF長谷部誠と同MF乾貴士が所属するフランクフルトが対戦した。長谷部は先発出場、乾はベンチスタートとなった。
前節、フランクフルトは同代表DF酒井宏樹とMF清武弘嗣が所属するハノーファーと対戦。しかし、2点のリードを守りきれず、2-2のドローに終わった。この結果、ヨーロッパリーグ出場権圏内の6位アウクスブルクとの勝ち点差は4のまま変わらず、上位進出へのチャンスを逃す形となった。今節は敵地で首位バイエルンとの対戦となり、厳しい戦いが予想される。
試合はホームのバイエルンが実力を見せる。15分、右サイドから攻撃を仕掛けると、フィリップ・ラーム、トーマス・ミュラーと繋ぎ、中央のロベルト・レヴァンドフスキへ。ゴールに背を向けていたレヴァンドフスキは、ボールは浮かしてターンすると、そのままボレーシュートをゴール左上に叩き込んだ。レヴァンドフスキのスーパーゴールで、バイエルンが先制に成功する。
続く20分、再びバイエルンが右サイドから攻めこむと、ラームの折り返しを中央で合わせたのはまたしてもレヴァンドフスキ。しかし、シュートはフランクフルトの守護神ケヴィン・トラップがなんとか弾き返した。さらに24分にもレヴァンドフスキがキーパーと一対一を迎えたが、ここもトラップが好セーブで凌いだ。
40分、フランクフルトのゾニー・キッテルがキーパーと一対一の場面を迎えたが、この日はマヌエル・ノイアーに代わってゴールを守るペペ・レイナが決定機を防いだ。するとその直後、バイエルンに大きなチャンスが訪れる。41分、ゴール前で高く上がったボールを長谷部がクリアミス。こぼれ球を拾ったミュラーがこれをゴール左に流し込みゴールネットが揺れる。一度は主審がゴールを認めたが、長谷部がクリアする際にマリオ・ゲッツェが触れていたとしてオフサイドの判定で取り消されてしまう。このまま1-0で前半を折り返した。
後半もバイエルンがフランクフルト・ゴールに迫る。66分、ペナルティエリア手前左でミュラーがボールを持つと、左サイドを駆け上がったラームにスルーパス。ラームが折り返したボールをゲッツェがダイレクトで合わせた。ここで長谷部が懸命にゴールに戻り、なんとかシュートをブロック。しかし、浮き上がったボールをレヴァンドフスキが頭で押し込み追加点を奪った。
71分、2点を追いかけるフランクフルトは乾を投入し反撃に出る。
しかし82分、中盤でボールを持ったゲッツェが、右サイドを駆け上がったミッチェル・ヴァイザーにスルーパス。ヴァイザーがキーパーと一対一となるが、ここは飛び出したトラップがなんとか防ぐ。しかし、こぼれ球がゴール前を横切ると、ミュラーがこれを押し込んで3点差とした。
試合はこのまま終了し、3-0でバイエルンがフランクフルトを下している。なお、長谷部はフル出場、乾は71分から出場している。
次節、フランクフルトはホームでボルシアMGと対戦する。
【得点者】
1-0 15分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
2-0 66分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
3-0 82分 トーマス・ミュラー(バイエルン)