昨季まで岡崎(右)を指導したトゥヘル氏 [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントの来シーズンの監督候補に、トーマス・トゥヘル氏が浮上した。15日付のドイツ紙『ビルト』など各紙が報じている。
ドルトムントは同日、2008年からチームを率いてきたユルゲン・クロップ監督が、今シーズン限りで退任することを発表した。同監督は、ドルトムントを率いて2010-11シーズンにブンデスリーガを制覇。翌2011-12シーズンはリーグ戦連覇と、DFBポカール優勝の二冠を達成していた。
同紙は、クラブが後任候補として日本代表FW岡崎慎司を指導したことでも知られるトゥヘル氏をリストアップしており、4年契約を提示すると報道。また、ドイツ誌『シュテルン』は、既に両者がコンタクトを取っており、近日中により具体的な話し合いがもたれると予想した。
トゥヘル氏にはハンブルガーSVの監督へ就任する噂もあったが、同日、ブルーノ・ラッバディア新監督の就任が発表されている。これにより、トゥヘル氏がクロップ監督の後任としてドルトムントへ向かうことが有力視されている。
現在41歳のトゥヘル氏は、2009年に36歳にしてマインツの監督へ就任。決して強豪ではない同クラブで2シーズン連続一桁順位で終えるなど、その手腕は国内でも高い評価を受けている。しかし、昨シーズン終了後に1年の契約を残し退任していた。
クロップ監督とトゥヘル氏には、同じマインツでトップチームの指導者としてのキャリアをスタートさせたという共通点がある。ドルトムントは同氏を招聘することで、若くして成功したクロップ監督の再現を狙っているのかもしれない。