ドルトムント監督就任が発表されているトゥヘル氏 [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが、来シーズンからトーマス・トゥヘル氏の監督就任を発表したことに際し、日本語版ブンデスリーガ公式サイトでは19日、「トゥヘル氏について知っておきたい10の事柄」と題して同氏の経歴などを紹介している。
現在41歳のトゥヘル氏は、ひざの軟骨を負傷した影響により25歳で現役を引退し、指導者としてのキャリアをスタートさせる。09年夏に36歳にしてマインツの監督に就任。2年目で同クラブ史上初となる欧州リーグ(EL)の出場権を獲得するなどの功績を残した。
同サイトでは、「マインツで最も成功した監督」として紹介。過去の成績を挙げ、トゥヘル氏が1試合で獲得した平均勝ち点数は1.41で、これはチームを1部昇格に導いたユルゲン・クロップ監督(現ドルトムント監督)の1.13を上回っているという。さらに「戦術に長けた若い監督」といい、「目的に合わせてフォーメーションを頻繁に変更。その一方で、彼独自の基本を忠実に守るという一面もある。本人は『アクティブなプレースタイル、大胆な守備、速い攻撃を好んでいる』と話している」と掲載している。
そのほか、マインツ時代にシュトゥットガルトから日本代表FW岡崎慎司を獲得したことも含め、優秀な人材の獲得や育成に定評があると紹介。また今回の監督就任で、マインツの監督就任時に続いて再びクロップ監督の後任となったことや、バイエルンのペップ・グアルディオラ監督の指導法を参考にしていることなども挙げている。
ドルトムントは現在指揮を執るクロップ監督が15日に今シーズン限りでの退任を表明。後任としてトゥヘル氏と7月1日から3年間の契約を締結したことが発表されている。