シャルケ戦でベルのゴールを喜ぶマインツメンバー [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第30節が24日に行われ、日本代表FW岡崎慎司が所属するマインツと、同代表DF内田篤人が所属するシャルケが対戦した。
リーグ戦も今節を含めてあと5試合。現在、勝ち点「34」で11位につけるマインツは、7位のブレーメンとは勝ち点差が「4」と、大きく離れていないため勝利しておきたいところ。一方のシャルケは勝ち点「42」で来シーズンのヨーロッパリーグ出場権が獲得できる5位。だが、チャンピオンズリーグ出場権獲得圏内の4位ボルシアMGと3位レヴァークーゼンとの勝ち点差は「12」で、今節敗戦すると他試合の結果次第で来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を逃すこととなる。
今試合、マインツは岡崎がワントップで先発出場。一方のシャルケは内田が右ひざの負傷のため欠場している。
開始4分にシャルケは、エリック・マキシム・チュポ・モティングの落としからエリア内左に抜けだしたクラース・ヤン・フンテラールが左足を振り抜くが、シュートはGKロリス・カリウスに阻まれる。その直後の右CKから、チュポ・モティングのシュートのこぼれ球に、ゴール前で反応したジョエル・マティプが頭で押し込もうとするも、カリウスに右手1本で弾き返された。
攻勢に出ていたシャルケだが、早い段階で交代カードの使用を強いられる。マルコ・ヘーガーがク・ジャチョルと接触した際に負傷したため、13分にデニス・アオゴを代わりに投入した。シャルケは18分、チュポ・モティングとのワンツーでリロイ・サネがエリア内中央へ抜け出してシュートを放つが、相手DFにブロックされた。
一方のマインツも徐々に攻勢に出る。22分、ク・ジャチョルがエリア前中央からシュートを放つが、わずかに枠の左。27分にはエリア内の岡崎から落としを受けたユヌス・マッリが狙うが、相手選手に当たり枠をとらえられない。だが、その直後の左CKからニコ・ブンガートが競ったこぼれ球に、ゴール前のシュテファン・ベルが押し込んで、マインツが先制に成功した。
勢いに乗ったマインツは3分後に追加点を獲得する。31分、右CKでヨハネス・ガイスのボールに、ファーサイドのベルが頭で合わせて、この日2点目となるゴールを奪った。34分には、エリア前中央でFKを獲得すると、ガイスが直接狙う。強烈なシュートはゴール右隅を突くが、GKラルフ・フェールマンの好セーブに遭った。前半はこのままマインツの2点リードで折り返す。
後半に入って53分、シャルケはセアド・コラシナツが左サイドで競り勝ち、マイナスの折り返しを送る。ファーサイドから走りこんできたジェフェルソン・ファルファンが左足で合わせるが、シュートはゴール左に外れた。マインツは77分、エリア手前で獲得したFKからガイスが直接狙うと、壁の下を突くが、惜しくも右ポストに直撃し追加点とはならなかった。
シャルケは81分、エリア内右に抜けだしたレオン・ゴレツカが右足を振り抜くが、クロスバーに直撃。88分にはユリアン・ドラクスラーがエリア前から狙うと、シュートはカリウスの頭上を超えるが、またもクロスバーに直撃しゴールを奪うことはできなかった。
試合はこのまま終了し、マインツがホームでシャルケに2-0の勝利を収めた。なお、岡崎は後半アディショナルタイムに交代となっている。
マインツはリーグ戦2連勝。6試合勝利のないシャルケは、残り4試合で3位、4位との勝ち点差「12」以上が確定したため、来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を取り逃すことが決定的となった。
マインツは次節、5月3日にハンブルガーSVをホームに迎える。シャルケは同月2日に、日本代表DF酒井高徳が所属するシュトゥットガルトとホームで対戦する。