PK戦の末に敗れ肩を落とすバイエルンGKノイアー(中央)[写真]=Bongarts/Getty Images
DFBポカール準決勝が28日に行われ、バイエルンは日本代表MF香川真司の所属するドルトムントと対戦した。PK戦にもつれ込む激闘だったが、バイエルンは4人全員がPKを失敗。同大会はベスト4で敗退となり、今シーズン3冠達成の可能性が消滅した。
試合は、バイエルンがポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキのゴールで30分に先制し、主導権を握っていた。しかし、75分にガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンにゴールを許し、ドルトムントに追いつかれて90分を終了。その後、延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦となった。
先攻のバイエルンは、1人目をキャプテンの元ドイツ代表DFフィリップ・ラームが務めるが、蹴る瞬間に軸足を滑らせて、シュートは枠の右に大きく外れた。後攻のドルトムントは、同代表MFイルカイ・ギュンドアンが落ちついて決める。
バイエルンの2人目は元スペイン代表MFシャビ・アロンソ。だが、ラームと同様に軸足が滑り、ゴールの右に大きく外してしまった。一方のドルトムントは元ドイツ代表MFセバスティアン・ケールが成功させて、これで0-2となった。
3人目はドイツ代表MFマリオ・ゲッツェが蹴るが、シュートはドルトムントのオーストラリア代表GKミチェル・ランゲラクに阻まれて失敗。次を決められたら敗戦決定の状況だったが、ドルトムントもキャプテンのドイツ代表DFマッツ・フンメルスが、同代表GKマヌエル・ノイアーにセーブされて失敗となった。
そしてバイエルンの4人目はノイアーが自ら務める。外したら敗戦の中、ノイアーのシュートは無情にもクロスバーに直撃。4人連続で失敗となった瞬間、ドルトムントに軍配が上がり、バイエルンの準決勝敗退が決定した。
26日に3連覇となるブンデスリーガ優勝が決まっていたバイエルンは、DFBポカールとチャンピオンズリーグとともに3冠の可能性もあった。だが今回DFBポカールから敗退が決まり、2シーズンぶりの3冠達成の夢は破れている。
なお、勝利したドルトムントは、5月30日にベルリン・オリンピアシュタディオンで開催される決勝で、アルミニア・ビーレフェルトとヴォルフスブルクの勝者と対戦する。