ヴォルフスブルク戦に先発出場した清武(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第31節が2日に行われ、ヴォルフスブルクと日本代表MF清武弘嗣と同代表DF酒井宏樹が所属するハノーファーが対戦した。清武、酒井ともに先発出場している。
ハノーファーは第16節のアウクスブルク戦以降、14試合勝利がない。ホームにホッフェンハイムを迎えた前節も、1-1の同点に持ち込みながら、終盤に勝ち越しゴールを決められて破れてしまった。この試合ではミヒャエル・フロンツェック新監督に初勝利をプレゼントしたいところだ。なお、この試合では酒井が中盤の右サイドで先発出場するというサプライズ起用となった。
最初にチャンスを掴んだのはハノーファー。5分、CKの流れから右サイドの清武がクロス。ニアに走りこんだホセルが頭で合わせたが、わずかに枠の上に外れてしまった。
その後、主導権を握ったのはホームのヴォルフスブルク。24分、右サイドのを突破したケヴィン・デ・ブライネがクロスを上げると、ファーサイドのバス・ドストが左足で合わせてシュート。ボールは、GKロン・ロベルト・ツィーラーの顔面に当たりながらもゴールネットを揺らし、ヴォルフスブルクが先制した。
45分、右サイドでボールを持ったイヴァン・ペリシッチがフェイントから中央へ切り込むと、そのまま左足を振りぬきミドルシュート。これがゴール右上に決まり、ヴォルフスブルクが追加点を奪った。
2点を先行されたハノーファーは、後半立ち上がりからジミー・ブリアンとケナン・カラマンを投入し、反撃を仕掛ける。47分、左サイドのエドガー・プリブがクロスを供給すると、飛び込んだブリアンがヘディングシュートを決めて1点を返した。
1点差に迫られたヴォルフスブルクだが、後半も押し気味に試合を進める。55分、左サイドからのクロスをドスト、ナウドと繋ぎ、最後はペリシッチがボレーシュート。しかし、ボールはクロスバーに阻まれてしまう。
ピンチを凌いだハノーファーが再びチャンスをものにする。58分、右サイドのCKから清武がクロスを送る。一度はクリアされたが、浮き上がったボールをサリフ・サネがオーバーヘッドシュート。ボールは左ポストに当たりながらゴールイン。ハノーファーが同点に持ち込んだ。
同点となった試合は、両チーム勝ち越し点を目指し何度もゴールに迫るが、なかなか得点が生まれない。後半アディショナルタイム1分には、清武のパスに抜けだしたプリブがキーパーと一対一となったが、GKディエゴ・ベナーリオが弾いたシュートは右に外れてしまう。
このまま試合は終了し、2-2の引き分けに終わった。ハノーファーは15試合未勝利となったが、2位ヴォルフスブルクを相手に健闘した格好だ。なお、清武、酒井ともにフル出場している。
次節、ハノーファーはホームでブレーメンと対戦する。
【スコア】
ヴォルフスブルク 2-2 ハノーファー
【得点者】
1-0 24分 バス・ドスト(ヴォルフスブルク)
2-0 45分 イヴァン・ペリシッチ(ヴォルフスブルク)
2-1 47分 ジミー・ブリアン(ハノーファー)
2-2 58分 サリフ・サネ(ハノーファー)