ブンデスリーガ第32節が10日に行われ、日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンと、同代表DF内田篤人の所属するシャルケが対戦した。
勝ち点「36」で暫定12位につけているケルンは、今節勝利すれば残留が決定。一方、暫定6位のシャルケは、前節のシュトゥットガルト戦で7試合ぶりの勝利を挙げており、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権獲得に向けて、連勝したいところ。
ケルンは、大迫と長澤がともに先発出場。ブレーメンへの移籍が決まったアンソニー・ウジャーもスタメン入りしている。一方のシャルケは、内田がメンバー外。さらにクラース・ヤン・フンテラールが累積警告で出場停止となった。
試合は、立ち上がりからホームのケルンが主導権を握る。開始3分、エリア内左で長澤がDFをかわし中央へパス。反応したウジャーがシュートを放つが、しっかりミートしない。そのボールに長澤がダイレクトで右足を振り抜くが、相手DFに当たり、枠には飛ばなかった。8分には、ヨナス・ヘクターが左サイドを抜けだして折り返しを入れるが、中央のウジャーには合わない。
一方のシャルケは21分、右サイドからのクロスに中央でデニス・アオゴが頭で合わせると、シュートはゴール左隅に飛ぶが、GKティモ・ホルンにキャッチされる。すると34分にケルンが先制に成功する。エリア内左に抜け出した長澤がシュートを放つがGKラルフ・フェールマンに弾き返される。だがそのこぼれ球をマルセル・リッセがダイレクトで押し込んでゴールネットを揺らした。前半は、ケルンの1点リードで折り返す。
後半に入って61分、ケルンに追加点のビッグチャンスが訪れる。長澤からのパスをエリア内左で受けたドゥシャン・シュヴェントが、フリーで左足を振り抜くが、シュートはわずかにゴール左に外れた。ケルンは70分、長澤を下げてヤニック・ゲルハルトをピッチに送り出す。
78分、シャルケは右CKから、ジェフェルソン・ファルファンのボールにロマン・ノイシュテッターが頭で合わせるが、枠の右に外れる。ケルンは81分、リッセがエリア内右から強烈なシュートを放つが、フェールマンに阻まれた。
90分、ケルンは右サイドのリッセが折り返しを入れるが、中央のノイシュテッターが弾き返す。だがクリアが中途半端となり、そのボールをゲルハルトがダイレクトで押し込んで追加点。ケルンが試合を決定づけた。その直後、後半アディショナルタイムに入って91分、大迫に代えてメルギム・マヴライを投入。
試合はこのまま終了し、ホームのケルンが2-0でシャルケに勝利。ケルンは4試合ぶりの勝利を収めて、今シーズンの残留を決めた。