左からマイアー、レヴァンドフスキ、ドスト、ロッベン [写真]=Getty Images
バイエルンの3連覇がすでに確定しているブンデスリーガの得点王争いは、フランクフルトに所属するMFアレクサンダー・マイアーの逃げ切り勝ちになるかもしれない。
現在、得点ランキングでトップに立つマイアーは19得点を記録しているが、一足先にシーズンを終えている。以前から右ひざのしつがい腱に慢性的な痛みを抱えていたマイアーは手術を決意。第28節のバイエルン戦以降、戦線を離脱している。今シーズンは、トーマス・シャーフ監督が攻撃的な2トップを採用し始めてから最前線で起用され、存在感を発揮。フランクフルトのエースとしてチームをけん引していた。
17得点で2位につけるバイエルン所属のオランダ代表MFアリエン・ロッベンも、4月28日に行われたドルトムントとのDFBポカール準決勝で左ふくらはぎを負傷。今シーズン中の復帰が見込めないと発表されている。自己最多となる17得点を記録し、一時は得点ランキングで単独首位に躍り出たロッベン。第22節のパーダーボルン戦でPKを決めた際は、「トーマス(ミュラー)からのプレゼントだったんだ。バスティアン(シュヴァインシュタイガー)が、『君は得点ランキングの上位にいるんだから、PKのチャンスを得たら君が蹴るべきだ』と言っていたんだ」と、チームメイトにも支えられ、タイトル獲得に燃えていただけに、残念な結果となった。
逆転の可能性があるのは16得点で3位につけるバイエルン所属のポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキと、ヴォルフスブルク所属のオランダ代表FWバス・ドストの2選手。レヴァンドフスキもロッベン同様にドルトムント戦で鼻骨を骨折したが、マスクを装着してプレーを続けている。得点王獲得の可能性は残っているものの、バイエルンはリーグ優勝を決めているため、チャンピオンズリーグ準決勝のバルセロナ戦のように無理をしてまで出場する必要がないのも確かだ。
対するドストはウインターブレイク明けから爆発。第18節から14得点とゴールを量産し、チームのチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した。ただし残りは2試合。1試合2得点以上のペースで決めない限り、単独での得点王にはなれず、マイアーが優位に立っている。