移籍が噂される独代表GKツィーラー [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表MF清武弘嗣と同DF酒井宏樹が所属するハノーファーは14日、ブンデスリーガ2部のザンクトパウリからGKフィリップ・チャウナーを獲得したことを発表した。
ハノーファーは、控えGKのオーストリア代表ロベルト・アルマーが契約満了を迎える。同選手は今シーズン終了後に母国のオーストリア・ウィーンへと移籍することが決まっており、その穴埋めとして同選手を獲得した。
しかし、15日付のドイツ紙『ビルト』は、2試合を残して16位に沈むハノーファーが降格した場合、ドイツ代表GKロン・ロベルト・ツィーラーがクラブを去り、チャウナーが正GKになる可能性もあると報じている。
ツィーラーとハノーファーが2017年6月末まで結ぶ契約は、2部リーグには効力がないため、残留を逃した場合、約300万ユーロ(約4億1000万円)という格安で移籍が可能になるという。
同選手に関しては、かねてから日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが獲得に興味を示しており、同代表DF酒井高徳のシュトゥットガルトも、正GKスヴェン・ウルライヒの退団が濃厚となっていることから、残留にこぎつけた場合にはツィーラーの獲得に乗り出すのではないかと伝えられている。
『ビルト』紙によると、ツィーラーの代理人は、「ロンの頭には、他のクラブのことなど全くない。彼はプロ中のプロであり、ハノーファーが残留することしか考えていない」と、雑音をシャットアウト。マルティン・キント会長も「残留すれば、彼もクラブに残る」と断言しており、残留にさえこぎつければ、守護神の退団は避けることができそうだ。
昨年12月の第16節以来、勝ち星のないハノーファーは、9日の第32節、ブレーメンとのダービーを前に、同代表DF内田篤人のシャルケと入れ替わりで修道院に入り、合宿を敢行。だが、ブレーメン戦では1点のリードを守り切れず、78分にフリーキックで追いつかれ、手痛い勝ち点の取りこぼしをした。
昨シーズンも、残留争い中に修道院に駆け込んで合宿を行っているが、前回は効果抜群だったようで、合宿後の5試合を負けなしの4勝1分けで乗り切り、最終的に10位まで順位を上げている。
修道院効果の再来に期待せざるをえないハノーファーは、16日のリーグ第33節で5位のアウクスブルクと対戦する。