ドルトムント戦の先制点を喜ぶしたヴォルフスブルクの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第33節が16日に行われ、ヴォルフスブルクと日本代表MF香川真司の所属するドルトムントが対戦した。
30日に行われるDFBポカール決勝での対戦が決まっている両チーム。リーグ戦7位のドルトムントが、2位につけるヴォルフスブルクのホームに乗り込んで、カップ戦の前哨戦となった。シーズン前半戦では昨年12月に顔を合わせており、ドルトムントのホームで行われた試合は2-2の引き分けに終わっている。
今節、香川は先発出場。また、ここ2試合を欠場していたドイツ代表MFマルコ・ロイスがベンチ入りした一方で、スタメン入りしていた同代表DFマッツ・フンメルスが直前に負傷した模様で、急きょギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスが先発出場している。
試合は、開始直後の1分にヴォルフスブルクが先制に成功する。ケヴィン・デ・ブライネの左サイドからのクロスに、ニアサイドに走りこんだダニエル・カリジュリが右足で合わせて、ゴールネットを揺らした。早くも失点したドルトムントだったが、早い段階で追いつく。10分、エリア内に抜け出したケヴィン・カンプルが相手GKディエゴ・ベナーリオに倒されてドルトムントはPKを獲得。11分、PKキッカーを務めたピエール・エメリク・オーバメヤンが落ち着いてベナーリオの逆を突き、ゴール左隅に決めた。
同点とされたヴォルフスブルクは18分、デ・ブライネのスルーパスでエリア内右に抜け出したバス・ドストが、右足を振り抜くが、シュートは枠の左に外れる。22分には左サイドのカリジュリからクロスが入ると、イヴァン・ペリシッチが右足で合わせるが、枠を捉えられなかった。さらにヴォルフスブルクは30分、デ・ブライネのスルーパスに反応したドストがフリーでエリア手前中央からシュートを放つ。だがこれはGKミチェル・ランゲラクがわずかに触り、好セーブを見せた。
ドルトムントは36分、イルカイ・ギュンドアンのスルーパスからヘンリク・ムヒタリアンがエリア内右に抜け出して折り返しを入れる。そのボールに、ファーサイドでフリーのオーバメヤンが頭で合わせるが、枠を捉えられなかった。前半はこのまま1-1で折り返す。
後半に入って47分、ドルトムントは香川からのスルーパスに反応したオーバメヤンが、エリア内で左足を振り抜くが相手DFにブロックされる。だが49分、またも後半の立ち上がりにヴォルフスブルクがゴールを奪う。右CKからペリシッチが頭で合わせるが、シュートはパパスタソプーロスに阻まれる。だが、そのこぼれ球に反応したナウドが、反転しながら左足を振り抜くと、シュートはゴール左隅に突き刺さった。
勝ち越しを許したドルトムントは51分、オーバメヤンがエリア内右に抜け出してマイナスの折り返しを入れる。そのボールにムヒタリアンがダイレクトで合わせるが、シュートは枠の左に外れた。64分、右CKを獲得したヴォルフスブルクは、デ・ブライネがグラウンダーの速いボールを入れると、カリジュリがニアサイドで合わせるが、ランゲラクにセーブされた。
ドルトムントは70分、香川とカンプルを下げて、チーロ・インモービレとロイスを投入し反撃を狙う。79分、ロイスのクロスから、ネヴェン・スボティッチが競ったこぼれ球に、エリア内中央のパパスタソプーロスがダイレクトでシュートを放つが、わずかに枠の右に逸れた。
試合はこのまま終了。ドルトムントは敵地でヴォルフスブルクに1-2の敗戦となった。
今シーズンの最終戦となる次節は23日に開催される。ヴォルフスブルクは日本代表DF大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦。ドルトムントはブレーメンをホームに迎える。
【得点者】
1-0 1分 ダニエル・カリジュリ(ヴォルフスブルク)
1-1 11分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(PK)(ドルトムント)
2-1 49分 ナウド(ヴォルフスブルク)