アウクスブルク戦に先発出場した清武 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第33節が16日に行われ、アウクスブルクと日本代表MF清武弘嗣と同DF酒井宏樹が所属するハノーファーが対戦した。清武、酒井ともに先発出場している。
ハノーファーは前節のブレーメン戦で先制しながらも追いつかれ、16試合連続未勝利と苦しい状況に立たされている。13シーズンぶりの2部リーグ降格もちらつき始めており、残り2試合では勝利が求められる。
試合開始から残留への気持ちを見せるハノーファー。24分、ペナルティエリア手前でこぼれ球を拾った清武が絶妙なスルーパス。エリア内右に抜けだしたジミー・ブリアンが中央に折り返すと、これをラース・シュティンドルが押し込み先制に成功する。
しかし喜びもつかの間、アウクスブルクに決定機を与えてしまう。30分、左サイドを突破したアブドゥル・ラフマン・ババがペナルティエリア内へと切れ込むと、酒井が斜め後ろからスライディングで倒してしまう。これがファウルと判定されアウクスブルクにPKが与えられた。キッカーのポール・フェルハーフが落ち着いてゴール上部に決めて同点とする。このまま1-1で前半を折り返す。
後半立ち上がり、最初にチャンスを掴んだのはアウクスブルクだった。46分、ゴール前まで持ち上がったラウール・ボバディージャがシュート。しかし、ここは枠を捉えきれなかった。
するとここで再び試合が動く。54分、ロングボールに抜けだしたブリアンが左サイドを駆け上がる。ペナルティエリア左に進入し、中央へ折り返しを送ると再びシュティンドルがこれを押し込んで勝ち越しに成功した。
続く68分、ドリブルでペナルティエリア手前まで切り込んだ清武が左足でシュート。しかし、ここはGKマルヴィン・ヒッツの正面だった。
ここでハノーファーにピンチが訪れる。78分、酒井が2枚目の警告を受けて退場。残り時間を10人で戦うこととなった。79分には清武を下げてケナン・カラマンを投入する。
90分にはアウクスブルクのフェルハーフも2枚目のイエローカードを受けて退場。10人対10人となる。さらに後半アディショナルタイム5分にはボバディージャも退場し、アウクスブルクが9人となる。
このまま試合終了を迎え、ハノーファーが2-1でアウクスブルクを下し、17試合ぶりの勝利を収めた。なお、清武は79分まで出場、酒井は78分に退場している。
最終節、ハノーファーはホームにフライブルクを迎える。
【得点者】
0-1 24分 ラース・シュティンドル(ハノーファー)
1-1 30分 ポール・フェルハーフ(PK)(アウクスブルク)
1-2 54分 ラース・シュティンドル(ハノーファー)