左から酒井宏、原口、清武、酒井高、細貝 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガも残すとこあと1試合。優勝はバイエルンの3連覇で決まったものの、残留争いは最終節まで持ち越しており、激しさを増している。
ブンデスリーガでは18位、17位の下位2チームが自動降格。16位のチームは昇降格プレーオフとなる。
16日に一斉に行われた第33節では、最下位だったDF酒井高徳の所属するシュトゥットガルトがハンブルガーSVに勝利。シュトゥットガルトは16位に浮上し、ハンブルガーSVは自動降格圏内の17位に後退した。
15位だったフライブルクも王者バイエルン相手に大金星を収め、最終節を前に14位に浮上。MF清武弘嗣とDF酒井宏樹の所属するハノーファーは、5位だったアウクスブルクを相手に17試合ぶり、2015年に入って初の白星を挙げ、降格プレーオフ圏の16位から脱出し15位に順位を上げた。
下位のチームが軒並み勝利した中、今シーズン初の1部昇格を果たしたパーダーボルンは、DF内田篤人の所属するシャルケに0-1で敗戦した。その結果、シャルケが来シーズンのヨーロッパリーグ出場を確定。一方で、パーダーボルンは最終節を前に最下位に転落し、現在の得失点差が「-33」と不利な状況のため、16位以下がほぼ確定している。
また、FW原口元気とMF細貝萌の所属するヘルタ・ベルリンは、MF長谷部誠とMF乾貴士の所属するフランクフルトとスコアレスドロー終了。勝ち点を「35」に伸ばし13位につけている。
■第33節終了時の下位6チーム
13位 ヘルタ・ベルリン(勝ち点35/得失点差-15)【原口/細貝】
14位 フライブルク(勝ち点34/得失点差-10)
15位 ハノーファー(勝ち点34/得失点差-17)【清武/酒井宏】
16位 シュトゥットガルト(勝ち点33/得失点差-19)【酒井高】※プレーオフ
17位 ハンブルガーSV(勝ち点32/得失点差-27)※自動降格
18位 パーダーボルン(勝ち点31/得失点差-33)※自動降格
最終節は、降格をかけて2試合の直接対決が実現。ハノーファー(15位)はホームでフライブルク(14位)と、シュトゥットガルト(16位)は敵地でパーダーボルン(18位)と対戦する。ヘルタ・ベルリン(13位)はアウェーでホッフェンハイム(9位)と対決。また、昨シーズンは昇降格プレーオフの末に生き残ったハンブルガーSV(17位)は、シャルケ(5位)をホームに迎える。
■下位チームの最終節対戦カード(23日開催)
パーダーボルン(18位)vs シュトゥットガルト(16位)
ハノーファー(15位)vs フライブルク(14位)
ハンブルガーSV(17位)vs シャルケ(5位)
ホッフェンハイム(9位) vs ヘルタ・ベルリン(13位)
最終節で最も有利なヘルタ・ベルリンは、勝利もしくは引き分けでも残留となり、負ければ得失点差次第のため、大敗は避けたいところ。低迷を続けていたハノーファーとシュトゥットガルトは勝利すれば、逆転で残留が決定。ハノーファーは引き分けもしくは負けでも、下位3チームの結果次第で残留が決まる可能性もある。一方のシュトゥットガルトは引き分け以下だと、昇降格プレーオフもしくは、17位以下で2部降格の可能性が高い。