最終節を勝利で飾ったドルトムント [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ最終節が23日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントとブレーメンが対戦した。
7位のドルトムントが、8位のブレーメンを本拠地のシグナル・イドゥナ・パルクに迎えての、ホーム最終戦となった。ドルトムントはDFBポカール決勝でヴォルフスブルクと対戦するが、同大会の覇者は来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を与えられる。ヴォルフスブルクはすでに来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得しているため、ドルトムントは準優勝でも、リーグ戦で7位に入っていればEL出場権獲得となる。そのため今節、ドルトムントは勝利すれば来シーズンのEL出場権獲得が確定する。
また、今シーズン限りで退任を発表したユルゲン・クロップ監督にとって最後のホーム戦となったドルトムント。勝利で飾りたい今節、香川は先発出場している。
最初のチャンスはドルトムントに訪れる。ペナルティエリア内左のマルコ・ロイスが折り返しを入れると、ニアサイドに飛び出したピエール・エメリク・オーバメヤンが右足で合わせるも、シュートは左ポストに弾き返された。すると15分、イルカイ・ギュンドアンのパスを受けた香川が、エリア内中央に侵入しフリーで左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。香川は今シーズンのリーグ戦で5得点目となった。
先制に成功したドルトムントはさらに17分、香川のスルーパスからエリア内左に抜け出したオーバメヤンが、右足でゴール右隅に流し込んで追加点。ドルトムントがリードを2点に広げた。だが26分、ブレーメンも反撃に出る。エリア手前のパス交換から、レビン・ウツトゥナリがエリア内右からシュートを放つと、これが決まりブレーメンが1点を返す。
42分、カウンターを仕掛けたドルトムントは、ハーフライン付近の香川がロングパスを前線に送るとヘンリク・ムヒタリアンが抜け出す。ムヒタリアンはエリア内に侵入しGKとの1対1でループシュートをゴール左隅に決めた。ドルトムントが再びリードを2点に戻し、前半は3-1で折り返す。
後半に入って53分、ドルトムントは、エリア手前中央でボールを受けたロイスが、反転しながら右足を振り抜くと、シュートはゴール左隅を突くが、相手GKにセーブされた。67分には、ムヒタリアンのパスを受けたオーバメヤンがエリア内右に侵入したところでシュートを放つが、相手GKに阻まれる。
ドルトムントは81分に、この日1ゴール2アシストを記録した香川を下げて、ミロシュ・ヨイッチをピッチに投入。だが85分、左サイドでFKを獲得したブレーメンは、エリア内でニアサイドに飛び出したテオドール・ゲブレ・セラシェが押し込んでネットを揺らした。ドルトムントの選手たちはオフサイドをアピールしたがゴールは認められ、リードを1点差に縮められる。
ドルトムントは86分、今シーズン限りで現役引退を発表しているセバスティアン・ケールを下げて、スヴェン・ベンダーを投入。ケールはホームの大歓声の中、ピッチを後にした。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントはホーム最終戦を3-2の勝利で飾った。なお、勝利したドルトムントは、7位が確定したため来シーズンのヨーロッパリーグ出場が決まっている。
ドルトムントは、30日に行われるDFBポカール決勝でヴォルフスブルクと対戦する。
【スコア】
ドルトムント 3-2 ブレーメン
【得点者】
1-0 15分 香川真司(ドルトムント)
2-0 17分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-1 26分 レビン・ウツトゥナリ(ブレーメン)
3-1 42分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)
3-2 85分 テオドール・ゲブレ・セラシェ(ブレーメン)