ドルトムントの指揮官就任会見に臨んだトゥヘル監督 [写真]=Borussia Dortmund/Getty Images
新監督の笑顔でドルトムントの新時代が幕を開けた。現地時間3日12時08分、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのトーマス・トゥヘル新監督は就任後初会見を行い、チームを率いることへの喜びを口にする一方、このクラブとチーム、サポーターと前監督に対して敬意に満ちたコメントを残した。
41歳のトゥヘル監督は、「ドルトムントの新監督に就任したことを心から嬉しく思う」と切り出した。ハンス・ヨアヒム・バツケCEO、ミヒャエル・ツォルクSDとの最初の交渉で「好印象」を抱いたトゥヘル監督は、1年の充電期間中に「長年の伝統を持ち、優勝を争う実力があるトップレベルのクラブを指導したいという気持ちを再確認した」と告白。「オファーを受けた瞬間から、自分にはここしかないと感じていた」と付け加えた。さらにドルトムント・サポーターの「パワー」と「エネルギー」を楽しみにしていると明かしたトゥヘル監督は、「私自身も身振りが激しく、とても感情的な監督だよ」と語った。
ドルトムントの各国代表組は6月中旬まで休めない上、7月30日にはヨーロッパリーグ予選がスタートする。「練習が最も大切」との信条を掲げるトゥヘル監督にとって、この状況はプレシーズンの調整に「大きな障害」となり得るが、新指揮官の自信は揺らいでいない。
ドルトムントをドイツ王座への「挑戦者であり候補者」と評価するトゥヘル監督は、さらにこのように続けた。「バイエルン、ヴォルフスブルク、ボルシアMG、レヴァークーゼンの上位4チームを脅かす挑戦者になりたい。つまり、我々はこの4チームとの差を詰めるため、自分たちのすべての力を出し尽くさなければならないことを意味する」
ユルゲン・クロップ前監督から引き継いだチームについても高く評価し、選手たちには「ハードワークと謙虚な姿勢、勇気、実直さ、そして決意」に加え、「それぞれのエゴではなく、チームのために力を注ぐ雰囲気」を要求。その目的は「グループとしての一体感をつくり上げる」ことにある。
攻撃的なサッカーを追求し続けていくドルトムントの方針は今後も変わらない。「間違いなく才能豊かな選手が揃ったこのチームとともに働けることを本当に楽しみにしている」とトゥヘル監督は締めくくった。