去就が注目されるギュンドアンは香川の影響でドルトムントに残留? [写真]=Getty Images
来夏に満了するドルトムントとの契約を延長しないことを明らかにし、その去就が注目されているドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン。
この夏の移籍は既定路線とされていたが、ドルトムントに残留する可能性が出てきたことが明らかになった。
地元紙『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』など、多数のドイツメディアが報じたもので、同紙は「ギュンドアンはこの夏にクラブを去る。それについて疑いはない」と発言していたハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOがここにきて「契約延長へのドアをこちらから閉じることはない。彼が考えを変えるチャンスがあるかもしれない。我々は話し合いの段階だ」と発言したことから、残留、さらには契約延長の可能性が浮上としている。
交渉決裂を通じて、ギュンドアンとの関係がこじれたのではということも言われているが、ヴァツケCEOは「イルカイは、実にしっかりした青年だ。彼や、彼の代理人との関係がまずくなったことは一度たりともない。オープンそして、建設的に話し合いを続けている」と、引き続き良好な関係にあることを強調。続けて「財政的に、イルカイを売らなければということはない。我々が望んでいるのは一貫して契約延長だ」と、来夏以降もドルトムントでプレーする可能性が低くないことをうかがわせた。
同紙は、移籍金2000万ユーロ(約27億8600万円)ともいわれるギュンドアンには、バルセロナやマンチェスター・Uなどのビッグクラブが関心を示していることを紹介。そのうえで、後述の理由からマンチェスター・Uは合わないとしている。
「フィジカル重視のプレミアリーグは、負傷がちで、センスで勝負するようなギュンドアンには合わない。それは、ギュンドアンと特に仲がよく、出戻りとなった香川真司が身を持って経験したこと」
ドルトムントでは、昨夏フライブルクから加入したドイツ代表DFマティアス・ギンターが出場機会を求めてボルシアMGへ移籍の噂が上がっていたが、同選手は残留を明言。
開催中のU-21欧州選手権で「自分のハートがあるのはドルトムントだと、常に言い続けている」と話し、移籍の噂に終止符を打った。