DF内田篤人が所属するシャルケのペルー代表FWジェフェルソン・ファルファンが、アラビアン・ガルフ・リーグ(UAE1部)への移籍を希望していることが明らかになった。15日付けのドイツ紙『ビルト』が報じている。
同紙によると、シャルケはインテルに所属するスイス代表MFジェルダン・シャキリの獲得を熱望しており、実現のためにはインテルの要求額1700万ユーロ(約23億1400万円)のねん出と人員整理が必要となるが、ちょうどファルファンにアラブ首長国連邦(UAE)のアル・ジャジーラから破格のオファーが届いており、同選手も移籍に乗り気だという。
ファルファンはコパ・アメリカに出場したため、23日からチームに合流予定となっているが、アル・ジャジーラからの年俸1070万ユーロ(約14億5600万円)、3年契約の超厚遇オファーに行く気満々となり、すでにシャルケ側に退団の意思を伝えたと報じられている。
ファルファン退団となれば、見納めとなるのが右サイドで抜群の相性の良さを見せていた内田とのコンビだ。
昨シーズン、不可解なかたちで内田の出場機会が減った時には、ドイツのメディアがこぞって「ファルファンが戦列に復帰したことは、内田にとっても大きなチャンスになるはず」と報じていたが、これは、内田の命運を少なからずファルファンが握っていたことを示しているといえる。
内田は現在、手術を受けた右ひざのリハビリ中で、アンドレ・ブライテンライター新監督のもとで出遅れるのは決して有利とはいえない状況。さらに、内田の穴埋めとして獲得したブラジル人DFジュニオール・カイサラは、ドイツのメディアによると、新監督の覚えもめでたいという。
シャルケとの利害が一致し、一気にまとまりそうなファルファンの移籍話だが、内田にとっては他人事ではないかもしれない。