フランクフルトでプレーする長谷部 [写真]=Bongarts/Getty Images
フランクフルトでの2シーズン目を迎えた日本代表のキャプテン長谷部誠が、今週からアルミン・フェー新監督の率いるチームへと合流した。
地元紙『Frankfurter Rundshcau』は、人材難の右サイドバックの穴埋め要員として名前が取り沙汰されている同選手について、「代役ではなく、ボスでいたい」と代弁する記事を掲載している。
常に長谷部を高く評価している同紙、まずは今シーズン最初となる長谷部の記事で同選手を“お利口”と形容し、「彼が街を歩けば交通がマヒしてしまうことを知っておかなければならない。その騒ぎは、ミュンヘンの英国庭園にフランツ・ベッケンバウアー、ヨアヒム・レーヴらがいっぱいというのよりも、はるかに大きいのだ」と、日本でのスーパースターぶりを紹介している。
フランクフルトは、アルミン・フェー氏が監督に復帰。ヴォルフスブルク時代に同監督のもとでプレーした経験もある長谷部は、「全員にとって新しいスタート。それぞれがポジション獲得に戦わねばならないが、競争はチームにとって常にプラス」と、ゼロからのスタートになることへの自覚をうかがわせている。
レヴァークーゼンから加入した同じポジションのシュテファン・ライナルツについて、高い評価を語ったが、右サイドバックの人材難というチーム事情から、長谷部がそこに収まるのではないかという見方がある。ヴォルフスブルク時代にフェー監督が長谷部を右サイドバックで起用していたことも一因になっているようだ。
これについて長谷部は、「チームの助けになるのであれば一向に構わない。けれど、(自分は)まずは中盤の選手と思っている。そこが1番好きなポジションでもあるので」。
フォア・ザ・チームの精神を見せているが、同紙は、かつて長谷部がインタビューで「もっとボスでいなければいけない」と語ったことを引用。ボスとしてどっしりと構える中盤の方が“彼の価値はより上がる”として、長谷部のボランチ起用を推している。