スーパーカップを制したヴォルフスブルク [写真]=Bongarts/Getty Images
DFLスーパーカップ(ドイツ・スーパーカップ)が8月1日に行われ、2014-15シーズンのブンデスリーガ王者のバイエルンとDFBポカール王者のヴォルフスブルクが対戦した。
ブンデスリーガ開幕まで2週間に迫る中で行われた今大会。リーグ王者のバイエルンは、元ドイツ代表DFフィリップ・ラームとオーストリア代表DFダヴィド・アラバを中盤ではなく左右のSBで起用するなど4バックのシステムで試合に臨んだ。一方、DFB杯王者のヴォルフスブルクは、ベルギー代表GKクーン・カステールスがゴールマウスを守った。
試合は序盤からバイエルンがペースを握る。8分、ショートコーナーからシャビ・アロンソがクロスを入れると、チアゴ・アルカンタラが頭で触った。最後はこぼれ球を拾ったジェローム・ボアテングがシュートを放ったが、クロスバーに阻まれてしまう。一方、ヴォルフスブルクもケヴィン・デ・ブライネを中心にチャンスを作ったが、GKマヌエル・ノイアーの壁を破ることはできず、0-0で前半終了を迎えた。
後半開始早々にバイエルンが先手を取る。49分、左サイドのドウグラス・コスタが敵陣深くまで切り込み折り返しのボールを送る。ゴール前のロベルト・レヴァンドフスキはボールに触れることができなかったが、カステールスがキャッチしきれずにボールがこぼれると、最後はアリエン・ロッベンが左足ボレーで蹴りこみ、バイエルンが先制に成功する。
その後もバイエルンが試合を支配。74分には新戦力のアルトゥーロ・ビダルがバイエルンでのデビューを飾った。このまま1-0でバイエルンの勝利かと思われた89分、ヴォルフスブルクがラストチャンスを生かす。カウンターから右サイドのデ・ブライネへスルーパスが送られる。デ・ブライネがダイレクトで中央へ折り返すと、ニアに走りこんだのは途中出場のニクラス・ベントナー。右足シュートがノイアーのニアサイドをぬき、ヴォルフスブルクが同点に追いついた。
試合は延長でも決着がつかず、PK戦に突入する。バイエルンは2人目のシャビ・アロンソが中央に蹴ったシュートをGKカステールスにセーブされてしまう。ヴォルフスブルクは5人全員が成功させ、DFLスーパーカップ初優勝。一方のバイエルンは3シーズン連続で同大会準優勝に終わった。