オーバメヤン(右から2人目)の先制点を喜ぶドルトムントの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
DFBポカール1回戦が9日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントとケムニッツァーが対戦した。
ドルトムントはすでにヨーロッパリーグ(EL)予選3回戦のヴォルフスベルガー戦で2試合(2試合合計6-0でプレーオフ進出)を行い、一足早く2015-16シーズンの開幕を迎えている。香川はこの2試合に出場し、セカンドレグでは先発出場。だが、3部リーグに属するケムニッツァーとの対戦ではベンチスタートとなった。
試合は立ち上がりこそ均衡を見せたが、ドルトムントが徐々に主導権を引き寄せる。19分、味方のパスを受けたピエール・エメリク・オーバメヤンがペナルティエリア内中央で右足を振り抜くが、枠を捉えられない。すると先制したのは25分だった。左サイドのヘンリク・ムヒタリアンからのクロスを、エリア内中央のオーバメヤンが頭で流して、ゴールネットを揺らした。
先制したドルトムントだが31分、一瞬の隙からピンチを迎える。高い位置でボールを奪われると、ティム・ダンネベルグにエリア内左からフリーでシュートを放たれるが、これは枠の右に外れた。前半はこのままドルトムントの1点リードで折り返す。
後半に入ってもなかなかスコアは動かない中、ドルトムントは63分にゴンサロ・カストロを下げて、ヨナス・ホフマンを投入。72分にはスヴェン・ベンダーに代えて19歳のジュリアン・ウェイグルをピッチに送り出す。
だが直後にドルトムントは立て続けに、ケムニッツァーにチャンスを許す。74分、アントン・フィンクがエリア手前中央から強烈なミドルシュートを放つ。だがこれはGKロマン・ビュルキが反応し枠の右にかき出した。78分、エリア手前左からのFKでフランク・レニングがグラウンダーのシュートを放つが、わずかにゴールの左に外れた。
ピンチを凌いだドルトムントは83分に追加点を獲得。中央のオーバメヤンからのパスを、エリア内左のムヒタリアンがダイレクトで右足シュートを放ち、ゴール右隅に決めた。直後にドルトムントはマルコ・ロイスを下げて、マティアス・ギンターを投入した。
終盤の追加点で試合を決めたドルトムントがこのまま試合をコントロールして終了。オーバメヤンの1ゴール1アシストの活躍でドルトムントが2-0の勝利を収め、DFBポカール2回戦進出を決めた。
ドルトムントは15日に行われるブンデスリーガ開幕戦でボルシアMGと対戦する。
【スコア】
ケムニッツァー 0-2 ドルトムント
【得点者】
0-1 25分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
0-2 83分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)