武藤嘉紀が途中出場で欧州デビュー…マインツ、3発快勝でDFB杯2回戦へ

マインツでの公式戦デビューを果たした武藤嘉紀 [写真]=ムツ カワモリ

 DFBポカール1回戦が9日に行われ、エネルギー・コットブス(3部リーグ)と日本代表MF武藤嘉紀の所属するマインツが対戦した。

 同試合で2015-16シーズン初の公式戦を迎えるマインツ。今夏新加入の武藤はベンチスタートとなった。その一方で新戦力のスイス代表MFファビアン・フライ、ドイツ人FWフロリアン・ニーデーレヒナー、同国人DFクリスティアン・クレメンスなどが先発出場。ドイツ人MFユヌス・マッリや韓国代表DFパク・チュホらもスタメンに名を連ねている。

 試合の立ち上がりは、ボールが落ち着かず素早く攻守が切り替わる展開が続く。だがマインツが徐々に主導権を握ると、30分を過ぎて立て続けにゴールを奪う。右サイドでのパス交換を経て、中央のクレメンスからのパスをペナルティエリア内左で受けたフライが、ダイレクトで右足を振り抜きゴール右にシュートを決めた。マインツは先制の勢いをそのままに3分後の33分、カウンターから、パク・チュホとのワンツーでエリア内左に抜け出したハイロが、フリーでシュートを放ちゴールネットを揺らした。前半はマインツの2点リードで折り返す。

 後半に入って54分、最初のチャンスはコットブス。味方の落としをエリア手前中央で受けたヨニ・カウコが、ダイレクトでシュートを放つと、ゴール左隅に飛ぶが、GKロリス・カリウスに弾き出された。だが後半先にゴールを決めたのはマインツだった。クレメンスが味方のスルーパスで抜け出し、エリア内左からシュートをゴール右隅に沈めた。マインツはリードを3点に広げる。

 マインツは70分、ニーデーレヒナーを下げて武藤をピッチに送り出す。武藤はヨーロッパでの公式戦デビューとなった。コットブスは79分、味方の落としからマインツDFと入れ替わったパトリック・ブレイトクロイツが抜け出して右足を振り抜くが、シュートはカリウスの好セーブに阻まれる。さらに直後の81分、左CKから、中央のウーヴェ・メールレが頭で叩きつける。ボールは枠の左隅を突くも、ゴールライン上にいたパク・チュホがブロックし、マインツはピンチを凌いだ。

 90分、右サイドからのマイナスの折り返しを、中央でフリーの武藤が右足で合わせるが、シュートは枠を捉えられなかった。マインツは終了間際にもピンチを迎えるが、クロスバーに助けられ、完封で試合終了。マインツが3-0で快勝を収め、DFBポカール2回戦に駒を進めた。

 マインツは15日にホームで行われる2015-16シーズンのブンデスリーガ開幕戦でインゴルシュタットと対戦する。

【スコア】
コットブス 0-3 マインツ

【得点者】
0-1 30分 ファビアン・フライ(マインツ)
0-2 33分 ハイロ(マインツ)
0-3 62分 クリスティアン・クレメンス(マインツ)

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