ブンデスリーガ開幕戦に向けて意気込みを語った香川真司 [写真]=千葉 格
ヨーロッパ最多12人の日本人選手がプレーするドイツ・ブンデスリーガの新シーズンが8月14日に開幕した。15日深夜、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントはボルシアMGと対戦(スカパー!CS309 フジテレビNEXTで深夜1時20分から生中継)。その開幕戦を前に、スカパー!が現地で取材を敢行。香川自身が「のんびりすることが多い場所」と話す地元フェニックス湖のほとりで、新シーズンへの思い、目標、新監督、背番号のこだわり、そして、ドイツ初挑戦のマインツFW武藤嘉紀について語った。
2010年7月、香川はセレッソ大阪からドルトムントに移籍し、今シーズンで海外生活6年目を迎える。「昨シーズンの成績が7位(18チーム中)だったので、みんな、新シーズンに懸ける思いは強いです。厳しい戦いになりますが、自分たちの力を証明したいと思っています。目標達成のためには、チームを信じ、味方を信じ、監督を信じ、チームが一丸とならなければいけない」と新シーズンへの強い気持ちを明かした。
ドルトムントは開幕節に昨シーズンを3位でフィニッシュしたボルシアMGとホームで対戦する。香川はこれまでに本拠地でボルシアMGから2ゴールを奪っており、相性は良好。本人は「確かに、2点取っています」と口を開いたが、「昨シーズンのイメージが強い。メンラー(ボルシアMG)も強くなっているし、リーグ自体のレベルも上がっている」と警戒を強めた。ただ、ボルシアMG 相手には2011-12シーズンにリーグ優勝を決めるゴールをマークしているだけに「イメージを持って試合に挑みたい」と話した。
ドルトムントは昨シーズン限りで、香川と強い信頼関係で結ばれていたユルゲン・クロップ監督が退任。クラブはトーマス・トゥヘル監督を新たに指揮官として迎えた。「練習方法が変わり、すべて新しい状況。新鮮で楽しい。まだつかめていない部分もあるので、あとは自分でいい結果を残せるか。チャンスは必ずあると思うので、その中で結果を残していきたい」と新監督の下で意気込む香川。トゥヘル監督からは「自分のクオリティを信じて、ピッチで証明してほしい」と要求されていることを明かし、試合前には「『ゴールを取れ』、『アシストしろ』とか具体的な結果を求めてくる」と話す。「コミュニケーションを頻繁にとってくれる監督なので、メンタル的にもポジティブになるし、いい印象を持っている。早く結果を残してもっと信頼を得られるようにしたい」と同監督を評した。
今シーズン、背番号を『7』から「昔から好きな番号」と話す『23』に変更。「いいイメージを持っている番号だけど、過去を引きずるわけではない。『23』はマンチェスター・ユナイテッドの時にも希望した番号で、チームから話をもらったので、『23』に決めました」と言う。今夏、FC東京からマインツに加入した武藤嘉紀については「注目されている中で、どれだけできるか。ポテンシャルとクオリティは高いので、新しい環境でプレーして1年目でどこまで結果を残せるのか楽しみです」とブンデスリーガ1年目の同胞にエールを送りつつ、先輩として「『負けられない』という気持ちはあります」と続けた。
インタビューの最後には「ゴールに向かっている自分のプレーを見てほしい。攻撃的な選手なので、チームを勝利に導き、自分も結果を残しているところを見てほしいです」と、ファンに向けてメッセージを送っている。
香川のインタビュー映像は、スカパー!のホームページで配信。ブンデスリーガを始め、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグ、イングランド・プレミアリーグ、イタリア・セリエAなどを放送するスカパー!は、欧州各国リーグ開幕に合わせて、視聴料割引キャンペーンを実施している。
写真=千葉格 インタビュー=ミムラユウスケ