開幕からチームの好調を支えるムヒタリアン(左)[写真]=Bundesliga/DFL via Getty Images
28日、欧州サッカー連盟(UEFA)は2015-16シーズン欧州リーグ(EL)の本戦組み合わせ抽選会を行い、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントは、PAOK(ギリシャ)、FCクラスノダール(ロシア)、ガバラ(アゼルバイジャン)と同じグループCに入った。
ところが同日、ドイツ紙『ビルト』が報じたところによると、今シーズンここまでの公式戦7試合で6ゴール8アシストを記録しているアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンにとって、非常に大きな問題が生じているという。
同選手の祖国アルメニアは、ガバラのあるアゼルバイジャンと、ナゴルノ・カラバフ自治州の領有権をめぐり、1988年から軍事衝突。1994年に停戦合意がなされてはいるが、両国間の敵対感情はいまだに激しく、アルメニア人であるムヒタリアンには滞在ビザが発行されない可能性が高いそうだ。
ドルトムントのザシャ・フリッゲ広報部長は『Sport 1』の取材に対し、「それが現実のものにならないよう願うばかりだ。現在ムヒタリアンは我々にとって最も重要な選手の1人。数週間前から輝かしいパフォーマンスを見せているからね」とコメントした。
ガバラとの一戦は10月2日に敵地で行われる。