マインツに所属する日本代表FW武藤嘉紀 [写真]=Bongarts/Getty Images
日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツは、29日に行われたブンデスリーガ第3節で、MF清武弘嗣と日本代表DF酒井宏樹の所属するハノーファーと対戦し、3-0で勝利を収めた。マインツ加入後初ゴールとなる先制点を皮切りに、チーム2点目を決め、3点目にも絡んだ武藤を、地元紙『Allgemeine Zeitung』も、「武藤のドペルパック(2ゴール)で今季ホーム初勝利」とのタイトルで勝利の立役者として絶賛した。
ドイツメディア『Sportal.de』の採点では、ユリアン・バウムガルトリンガーと並びチームトップの「1.5」の高評価。同国紙『ビルト』は、ブンデスリーガ初ゴールのご祝儀込みなのか、武藤だけに最高点「1」を授けた。(いずれも最高点1、最低点6)
誰が見てもマッチ・ウィナーとなった武藤を、『Allgemeine Zetung』紙は、「突如として世界がガラリと変わった。昇格チームのインゴルシュタットに敗れた開幕戦も吹き飛んだ。マルティン・シュミット監督は、武骨なハノーファーのセンターバック相手に、再び武藤を信頼して起用。日本人選手は、それに対して強力なパフォーマンスで応えた。嬉々として走り回り、アグレッシブ。ここぞという場面でズバリとアイデアを発揮し、ワントップで輝いた」と評価。監督の信頼に応えた武藤が、開幕戦の嫌な流れを吹き飛ばしたとしている。
また、先制ゴールにスタジアムが沸き返ったシーンについては、「この日本人選手の初ゴールに2万6872人の観客も熱狂的に喜んだ。この選手は、サポーターの人気者になる素質を持っている」と記し、FWという華やかなポジションで一気にブレイクの予感を伝えている。
マインツは次節、敵地でDF内田篤人が所属するシャルケと対戦する。