オーバメヤン(左)のゴールを喜ぶドルトムントの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第3節が30日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントと、同代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンが対戦した。香川と原口はともに先発出場し、代表合流前最後の試合に臨む。
開幕から2試合連続で4-0の完勝を収め、絶好調のドルトムント。左インサイドハーフで先発出場した香川は、前節のインゴルシュタット戦でブンデスリーガ初ゴールを決めており、ヨーロッパリーグ予選プレーオフのホーム&アウェーも含め、公式戦3試合連続得点中で好調をキープしている。対してヘルタ・ベルリンは、開幕戦で白星を挙げ、前節は引き分けで終わり無敗を維持。ワントップで先発出場した原口は、前節に続き2試合連続のスタメンで、今シーズン初ゴールに期待がかかる。
開始15分、ヘルタ・ベルリンの原口に絶好のチャンスが訪れる。自陣の味方からのロングパスに反応した原口が、ペナルティエリア内に抜け出す。だが、マッツ・フンメルスにカットされ、シュートまで持ち込めなかった。23分、この日は気温が30度を越えていたため給水タイムが設けられ、試合が一時中断する。
再開して27分、ドルトムントが先制に成功する。右CKのショートコーナーでボールを受けた香川が、キープから左足でクロスを供給。そのボールに反応したファーサイドのフンメルスが、ヘディングで押し込んでゴールネットを揺らした。香川が今シーズンのリーグ戦で2アシスト目をマークした。39分には、ヘンリク・ムヒタリアンがエリア手前中央で右足を振り抜くが、強烈なシュートはGKトーマス・クラフトに正面で弾き出された。前半は主導権を握ったドルトムントの1点リードで折り返す。
後半に入って48分、ドルトムントはエリア内右に抜け出したマルコ・ロイスが中央に鋭い折り返しを入れる。それにムヒタリアンが反応しゴール前に走りこむが、わずかに合わなかった。勢いに乗るドルトムントが51分に追加点を獲得する。左サイドでパスを受けた香川が中央に切り込んで、浮き球のパス。エリア内右のロイスがダイレクトで折り返し、中央でフリーのピエール・エメリク・オーバメヤンが流し込んだ。
72分、エリア内右でボールをキープしていたGKクラフトに、ロイスが詰めると、パスを受けた相手選手がトラップミス。そのボールを奪った香川が、エリア手前中央から無人のゴールに向けてシュートを放つが、わずかに枠の左に逸れて、公式戦4試合連続ゴールの最大のチャンスを逃した。76分には左サイドのムヒタリアンからの折り返しに、ゴール前のロイスが右足で合わせるが、枠を捉えられなかった。
すると78分、ヘルタ・ベルリンが1点差に迫る。エリア内左に抜け出したヴラディミール・ダリダが切り返してシュート。これはGKロマン・ビュルキに弾き返されるが、こぼれたところに、中央のサロモン・カルーがフリーで流し込んだ。今シーズンのリーグ戦で初の失点を喫したドルトムントは83分、味方のスルーパスに反応したムヒタリアンが飛び出したクラフトをかわして、フリーでシュートを放つが、またも無人のゴールを割ることはできなかった。
後半に入って93分、ドルトムントは、エリア内右に抜け出したヨナス・ホフマンがマイナスの折り返し。それを香川、ムヒタリアンが繋いで、最後はアドリアン・ラモスが右足で流し込んで古巣相手に追加点を奪った。
試合はこのまま終了。ドルトムントがホームで3-1で勝利を収め、開幕から無傷の3連勝となった。なお、フル出場した香川は先制点のアシストを記録するなど全3得点に絡み、好調をキープしたまま代表に合流へ。原口も2試合連続のフル出場を果たし、代表戦に臨む。
ドルトムントは次節、12日にアウェーで日本代表DF酒井宏樹とMF清武弘嗣の所属するハノーファーと、ヘルタ・ベルリンは同日にホームでシュトゥットガルトと対戦する。
【得点者】
1-0 27分 マッツ・フンメル(ドルトムント)
2-0 51分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-1 78分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)
3-1 90+3分 アドリアン・ラモス(ドルトムント)