ドルトムント戦に先発出場した原口元気 [写真]=Bongarts/Getty Images
8月30日のブンデスリーガ第3節で、日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンは、香川真司擁する首位ドルトムントの前に1-3の完敗。
ヘルタの地元紙『Berliner Zeitung』は掲載した寸評で、原口について「ベルリン守備陣における最も攻撃的な選手として、基礎的な動きが多かった」と、ガチガチの守備的戦術をチクリ。
「15分に突然パスを受けた場面は、ボールが動いて来たことにすっかり驚いていた」と続け、チーム戦術の中で、原口に攻撃の準備ができていなかったことを指摘した。
ドイツメディア『Sportal.de』も「4」の低評価(最高1点、最低6点)。「この試合のヘルタ最大のチャンスを、いとも簡単に手放してしまい、最後までそのショックから立て直せなかった」と、15分のシュートチャンスがその後に大きく影響したとの見方を示した。
一方、原口にポジションを譲るかたちでベンチスタートとなり、“焼け石に水”ながら、71分からの途中出場で1ゴールを決めたのがコートジボワール代表FWサロモン・カルーだ。
『Berliner Zeitung』は、「ベルリンの壁建設の犠牲者。彼をベンチに置くべきでないことを証明した」と評し、原口との違いを浮き彫りにさせている。
日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトは、シュトゥットガルトに4-1で快勝し、今シーズン初勝利を挙げた。フル出場の長谷部は、今シーズン初めて本職のボランチでのスタートとなったが、地元紙『Frankfurter Rundschau』では、思わぬ評価となった。
採点では「5」に相当する「Schwaechelnd(低調)」となり、「フランクフルトの選手では最多となるパスミスがあり(13回)、まだシーズンに入り込めていない。ひどいパスミスもあったが、右サイドバックに入った後半の方が内容は良かった。フィリップ・コスティッチを封じた。かつてのフォームには程遠い」と厳しい寸評。ボランチより右サイドバックの方が評価されるという皮肉な結果になっている。