ハノーファー戦で2ゴールを決めたマインツFW武藤嘉紀 [写真]=Bundesliga Via Getty Images
マインツに所属する日本代表FW武藤嘉紀が、ブンデスリーガ公式サイトのインタビューで、今後の目標について語った。同サイトが10日に伝えている。
今夏、FC東京からマインツに移籍した武藤。7月にドイツ入りし、8月10日に行われたDFBポカール1回戦のエネルギー・コットブス(3部リーグ)戦で公式戦デビューをすると、同15日に行われたリーグ開幕戦のインゴルシュタット戦でブンデスリーガ初出場を果たしていた。そして、同29日に行われたリーグ第3節のハノーファー戦で2ゴールを記録。リーグデビューから3試合目で1試合2得点は、日本人選手最速のことだった。すると、その試合で武藤は、同サイトによるマン・オブ・ザ・マッチに選出され、ドイツ紙『ビルト』からは「マインツにニュースター誕生」と報じられていた。
ドイツに来て2カ月が経った武藤は、「最初は馴染むのに時間がかかるかなと思ってたんですが、チームメートやマインツの方々が本当に親切なので、すんなりチームに入ることができました。それでチームメートやドイツ人の人柄がすばらしいなと実感しました」と振り返ると、ドイツ人について、「非常に真面目で親切という印象です。国としては、サッカーファンやサポーターの応援が熱くて、サッカーに対する関心が他国よりも強いと思います」とコメントした。
武藤は自身について、「人間性は、とにかく明るいですし、それほどネガティブになることもないので、それもあってマインツにすぐに馴染めたのかなと思います」と明かすと、「選手としては、スピートや献身的に攻守で貢献するところが自分の特徴だと思います。ゴールに対する意識だったり、あとはドリブルが得意です」と自身の長所を明言。さらに、チームの中では「自分の長所である攻守においてハードワークするところは受け入れられています」と自信を明かすが、「今後試合に出続けてコンディションを上げていくことが必要だな、と感じています。とにかく試合に出続けられるようにしっかりアピールして、練習から100パーセント以上で取り組みたいな、と思っています」と意気込みを語った。
また、元マインツのエースで、今夏にプレミアリーグのレスターに移籍した日本代表FW岡崎慎司については、「やっぱり岡崎選手がこれだけ結果を残して、マインツの中心選手としてプレーしていたので、多少なりとも自分に対するプレッシャーはあります」とコメント。「ですが、やっぱりその期待に応えたいです。マインツに呼んでいただいたからにはプレーで貢献したいと思います。温かく迎えてくださったマインツのサポーターの方々に喜んでもらえるようにプレーしないといけないなと思います」と、クラブやサポーターに感謝しつつ、プレッシャーをバネに活躍を誓った。
マインツは13日に行われるリーグ第4節で、DF内田篤人の所属するシャルケと対戦する。連続ゴールに期待のかかる武藤は自身の目標について、「今までのサッカー人生で、初めからあまり大きな目標を掲げることはしていなくて、目先のことを1つひとつクリアしてから新しい目標を作るのが自分のスタイルです」と明かしつつも、「まずはマインツでしっかり結果を残し、得点する。それでマインツのエースと言われるような活躍をしていきたいと思います」と、チームの主力になるという目標を掲げている。
そして、試合前に必ずやることを問われると、「特にないですね。試合前は洋楽のアップテンポな曲を聞いて高めることはしますけど、特に気にせず、あまり固くならないように心がけています」と明かしている。