ゴールを喜ぶ原口元気 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第4節が12日に行われ、日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンとシュトゥットガルトが対戦した。
前節、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントに敗れ今シーズン初黒星を喫したヘルタ・ベルリンはここまで1勝1分け1敗で11につけている。3連敗と苦しんでいるシュトゥットガルトをホームに迎えたこの一戦に原口は左MFで先発出場した。
最初にチャンスを作ったのはヘルタ・ベルリン。7分左サイドから攻め上がり原口が左足でクロスボールを供給。これに中央でサロモンが頭で合わせたが、シュートは枠の上に外れた。すると14分、ヘルタ・ベルリンが先制に成功する。右サイド高い位置で得たスローインからチャンスを作ると、エリア内右でパスを受けた原口はワントラップから鋭い切り返しで相手DFをかわし左足を振り抜く。グラウンダーのシュートはGKの足元を抜けてゴールネットを揺らした。
1点を追うシュトゥットガルトは23分にクリスティアン・ゲントナー、26分にはダニエル・ギンチェクにシュートチャンスが訪れたがいずれも枠を捉えられない。それでも36分、右サイドで得たFKのチャンスからシュトゥットガルトが同点に追いつく。キッカーを務めたフィリップ・コスティッチが左足でクロスを上げると、エリア内中央でフリーとなっていたトニ・シュニッチがヘディングシュートを叩き込み、試合は振り出しに戻る。
追いつかれたヘルタ・ベルリンはさらにアクシデントに見舞われる。45分、スライディングタックルを受け負傷したロイ・ベーレンスがヴェダド・イビシェヴィッチとの交代を余儀なくされた。しかしその直後の前半アディショナルタイム3分、ヘルタ・ベルリンが勝ち越しゴールを挙げる。右サイドのセットプレーの流れからエリア外にこぼれたボールをファビアン・ルステンベルガーが豪快にボレー。強烈なシュートはGKの手を弾いてゴール右隅に突き刺さった。
試合はこのままホームのヘルタ・ベルリン2-1とリードし前半を折り返す。
後半に入って55分、シュトゥットガルトはマーティン・ハルニックに代えてロビー・クルーズを投入した。すると直後の56分、左サイドで得たセットプレーから前半にヘディングシュートを決めたシュニッチがまたも頭で合わせたが、ここは枠を捉えられなかった。
ヘルタ・ベルリンは69分、左サイドでボールを受けた原口がエリア手前のカルーへパスを送ると、ドリブルで持ち出したカルーがミドルシュートを狙ったが、DFにブロックされてしまった。直後の70分にはシュトゥットガルトにチャンス。右サイドのアレクサンドル・マクシムがカットインから右足でミドルを狙ったが、低い弾道のシュートはわずかにゴール左に外れた。
73分、ヘルタ・ベルリンはカルーを下げてニクラス・シュタークを投入する。一方のシュトゥットガルトも79分、ダニエル・ディダヴィに代えてアリアニト・フェラティをピッチに送った。ヘルタ・ベルリンはさらに82分、ペア・シェルブレットとの交代でアレクサンダー・バウムヨハンが投入された。
後半は互いに決定機を作ることができず、終盤には同点ゴールを目指すシュトゥットガルトが押しこむ時間が増えたがしっかり守ったヘルタ・ベルリンが2-1で逃げ切り、今シーズン2勝目を挙げた。
次節、ヘルタ・ベルリンはアウェーでヴォルフスブルクと、シュトゥットガルトはホームでDF内田篤人が所属するシャルケと対戦する。
【得点者】
1-0 14分 原口元気(ヘルタ・ベルリン)
1-1 36分 トニ・シュニッチ(シュトゥットガルト)
2-1 45分+3 ファビアン・ルステンベルガー(ヘルタ・ベルリン)