ホッフェンハイム戦に先発出場した香川真司(中央左) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第6節が23日に行われ、ホッフェンハイムと日本代表MF香川真司が所属するドルトムントが対戦した。香川はトップ下の位置で6試合連続の先発出場を果たしている。
ドルトムントは今シーズンのリーグ戦5試合を戦い、18得点3失点の5連勝と圧倒的な強さを誇っている。すでにクラブの開幕連勝新記録を打ち立てており、今節は開幕6連勝、公式戦12連勝を狙う。一方、ホッフェンハイムは1分け5敗と開幕から未勝利が続き、今節でなんとか初勝利を挙げたいところだ。ドルトムントはアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンとドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンを休ませ、けがから復帰したドイツ代表MFマルコ・ロイスとMFゴンサロ・カストロがスタメンで起用された。
試合は開始からドルトムントがチャンスを作る。6分、ゴール前のロイスからパスを受けたピエール・エメリク・オーバメヤンがエリア内左に進入して左足でシュート。しかし、ここはGKオリヴァー・バウマンに防がれてしまった。
膠着した展開が続くなか、次のチャンスを作ったのはドルトムント。23分、左サイドを駆け上がったマルセル・シュメルツァーが低いクロスを上げると、ニアに飛び込んだオーバメヤンが左足で合わせたが、枠の左に外れてしまう。
すると24分、ホッフェンハイムが絶好機を迎える。左サイドからケヴィン・フォラントがクロスを送ると、相手DFに当たってコースが変わったボールがGKロマン・ビュルキを襲う。ビュルキがこれをこぼしてしまうと、ゴール前のエドゥアルド・バルガスが詰めにいったが、ここは決め切ることができなかった。
なかなかシュートまで持ち込めないドルトムント。31分、ゴール前やや右の位置でマティアス・ギンターが倒されてFKを獲得する。ロイスが早いタイミングで前線に浮き球のパスを送ると、オーバメヤンがヘディングでシュートを狙ったが、枠の上に外れてしまった。
36分、ホッフェンハイムがまたしても決定機を迎える。左サイドからフォラントがドリブルで持ち上がると、エリア内左に進入して右足でシュートを放った。しかし、シュートはGKビュルキの正面に飛んでしまい、得点とはならなかった。
カウンターから好機を作っていたホッフェンハイムが遂に相手ゴールをこじ開ける。42分、カウンターからゴール前のE・バルガスがパスを受けると、右サイドを駆け上がったセバスティアン・ルディへスルーパスを送る。ルディはエリア内に進入すると、右足でゴール左下にボールを流し込み、ホッフェンハイムが先制に成功した。前半はホッフェンハイムがリードして終了を迎えた。
リードを許したドルトムントはハーフタイムにヨナス・ホフマンを下げてムヒタリアンを投入した。
51分、ホッフェンハイムがビッグチャンスを迎える。E・バルガスがギンターの中途半端なパスをエリア内でカットし、右足でループシュートを放った。しかし、ボールは惜しくも右ポストに弾かれてしまい、追加点とはならない。
ドルトムントは54分に負傷明けのロイスを下げ、ギュンドアンをピッチに送り込んだ。直後の55分、ドルトムントが力を見せる。ゴール前でボールを持ったマッツ・フンメルスがエリア内に浮き球のパスを送ると、カストロが胸で落としてオーバメヤンがダイレクトシュート。これがゴール左に決まり、ドルトムントが同点に追いついた。
初勝利を目指すホッフェンハイムは63分にオイゲン・ポランスキを下げ、トビアス・シュトローブルを投入した。
ドルトムントは68分に決定機。左サイドのシュメルツァーがマイナスの折り返しを送ると、エリア内の香川が左足でダイレクトシュート。しかし、ここは枠の左上に外れてしまった。さらに71分、ムヒタリアンのスルーパスに抜けだしたカストロがエリア内右から右足シュートを放ったが、ここはGKバウマンに防がれてしまう。
連勝を止めたくないドルトムントは、77分に最後のカードを切る。カストロに替えてアドリアン・ラモスを投入し、前線の枚数を増やした。
ドルトムントは86分、ギュンドアンからのスルーパスを受けたムヒタリアンがエリア内右から折り返しのボールを送る。ゴール前にA・ラモスが走りこんだが、空振りしてしまいゴールを奪えない。
このままスコアは変わらず、1-1のドローで終わった。この結果、ドルトムントの公式戦連勝は11、リーグ戦の連勝は5でストップ。開幕6連勝のバイエルンに首位を明け渡した。
次節、ホッフェンハイムは敵地でアウクスブルクと、ドルトムントはホームでダルムシュタットと対戦する。
【得点者】
1-0 42分 セバスティアン・ルディ(ホッフェンハイム)
1-1 55分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
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