ダルムシュタット戦で2ゴールを決めたオーバメヤン(左)[写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第7節が27日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、ダルムシュタットが対戦した。香川はトップ下で7試合連続の先発出場となった。
前節、引き分けに終わり、開幕からの連勝が5で途切れたドルトムント。今節は、昇格組のダルムシュタットをホームのシグナル・イドゥナ・パルクに迎えての対戦となった。
試合は、ダルムシュタットの先制で動く。17分、カウンターから、左サイドを抜け出したジェローム・ゴンドルフがクロスを供給。中央のマルセル・ヘラーが、右足でダイレクトボレーをゴール左隅に突き刺した。
早々に失点を許したドルトムントはその後、猛攻を見せる。だが、自陣に引いて対応するダルムシュタットの堅守を崩せない。20分、ペナルティエリア内右に抜け出したマルコ・ロイスが鋭い折り返しを入れる。ファーサイドのピエール・エメリク・オーバメヤンが左足で合わせるが、しっかりミートせず、枠を捉えれなかった。
28分 右サイドのヘンリク・ムヒタリアンがグラウンダーの折り返しを入れるも、ゴール前に飛び込んだオーバメヤンには合わない。30分、ユリアン・ヴァイグルがエリア前中央で右足を振り抜くが、シュートはGKクリスティアン・マテニアにキャッチされた。前半はドルトムントの1点ビハインドで折り返す。
後半に入っても、ドルトムントは相手の堅守に苦しみ、膠着状態が続く。するとドルトムントは早くも交代枠を使う。59分、ロイスを下げて、アドナン・ヤヌザイをピッチに送り出す。直後の60分、ムヒタリアンが、エリア内左から強烈なシュートを放つも、マテニアに弾き返された。
すると63分、ついにドルトムントがダルムシュタットの守備をこじ開ける。左サイドの香川がエリア内へボールを送ると、ファーサイドのマティアス・ギンターがダイレクトで折り返す。そのボールに中央のオーバメヤンが、倒れ込みながら右足でボレーシュートを放ち、ゴール右隅に沈めた。オーバメヤンは開幕から7試合連続得点となった。
追いついて勢いに乗るドルトムントは71分、逆転に成功する。エリア手前中央のヤヌザイが前線にスルーパス。それに反応したオーバメヤンが、エリア内に侵入し右足を振り抜き、シュートをゴール左隅に決めた。
逆転を許したダルムシュタットはDFを削り攻勢に出る。すると90分、土壇場で反撃が実る。ハーフライン上中央でFKを獲得したダルムシュタットは、ゴール前にボールを送ると、エリア内中央で混戦に。最後はセカンドボールにいち早く反応したキャプテンのアイタク・スルが、シュートをゴール左隅に押し込んだ。
ドルトムントは直後のアディショナルタイム91分に香川を下げて、アドリアン・ラモスをピッチに送りだした。
試合はこのままタイムアップ。一時は逆転したドルトムントだったが、土壇場で追いつかれ、2-2の引き分けで終了した。なお、香川は91分までプレーしている。
ドルトムントは、10月1日にアウェーで行われるヨーロッパリーグ・グループステージ第2節でPAOK(ギリシャ)と対戦。そして10月4日に行われるリーグ第8節で、王者バイエルンとの首位対決に臨む。一方のダルムシュタットは次節、同月2日に日本代表FW武藤嘉紀の所属するマインツをホームに迎える。
【スコア】
ドルトムント 2-2 ダルムシュタット
【得点者】
0-1 17分 マルセル・ヘラー(ダルムシュタット)
1-1 63分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-1 72分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-2 90分 アイタク・スル(ダルムシュタット)
By サッカーキング編集部
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