ブレーメン戦に出場した清武弘嗣(左)[写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第8節が3日に行われ、日本代表MF清武弘嗣とDF酒井宏樹が所属するハノーファーとブレーメンが対戦した。
ここまで2分け5敗と勝ちがなく最下位に沈むハノーファー。前節、ボレーシュートで今シーズン初ゴールをマークし、1日に発表された日本代表メンバーにも復帰した清武はトップ下で先発出場。一方、負傷で日本代表への招集が見送られた酒井はベンチ外となっている。対するブレーメンは7試合を終えて2勝1分け4敗の13位。直近の2試合を落としており、連敗脱出を目指す。
ハノーファーは15分、右CKを蹴った清武がこぼれ球を拾ってエリア手前のレオン・アンドレアセンにクロスを供給。アンドレアセンはこれを右足のボレーで合わせたがシュートはGKの正面に飛んだ。さらに17分にもケナン・カラマンがミドルシュートを放ったがGKフェリックス・ヴィートヴァルトがしっかりと防いだ。
対するブレーメンは28分、エリア内でアンソニー・ウジャーがシュートを放つと、こぼれ球をエリア外のフィン・バルテルスがボレーで狙う。このシュートはエリア内のDFにブロックされたがブレーメンの選手たちはボールが手に当たったと主張。しかし主審の笛は鳴らずPKは与えられなかった。35分にはハノーファーにチャンス。左サイドからカラマンがクロスを上げるとファーサイドで受けたアンドレアセンがワントラップから右足でボレーシュートを打つも、GKのファインセーブに阻まれ得点には至らない。
ゴールが生まれないまま迎えた42分、ブレーメンはロングボールに抜けだしたバルテルスがエリア内左から山なりのボールを中央に折り返すと、ウジャーが飛び込みヘディングで合わせたが、シュートはクロスバーを叩いてしまった。結局互いにゴールを奪うことはできずスコアレスで前半を折り返す。
後半最初にシュートチャンスを迎えたのはブレーメン。47分、ドリブルで持ち上がったウリセス・ガルシアがエリア手前左から左足でミドルを狙ったが、グラウンダーのシュートは枠の右に外れた。続く53分にはセットプレーからチャンスを作る。左サイドでFKを得ると、ズラトコ・ユヌゾヴィッチが右足でシュート性のクロスを供給。ボールは直接ゴールに向かいゴールを脅かしたがGKがなんとか弾き返した。
すると55分にハノーファーが試合を動かす。カウンターを仕掛けて右CKを獲得すると、清武が蹴ったクロスにサリフ・サネが合わせ、ヘディングシュートをゴール左隅に叩き込んだ。失点を喫したブレーメンは59分、ガルシアに代えてクラウディオ・ピサーロをピッチに送り出す。
65分にフロリアン・グリリッチュを下げてマキシミリアン・エッゲシュタインを投入したブレーメンは70分、右サイドから攻め込み最後はユヌゾヴィッチがエリア外から強烈なシュートを放ったがGKロン・ロベルト・ツィラーがセーブ。さらに74分には左からのクロスに途中出場のエッゲシュタインがヘディングで合わせたが、ここもGKのファインセーブに阻まれ同点とはならない。
ピンチを凌いだハノーファーは76分、アルトゥル・ソビエフに代えてメヴリュト・エルディンチを投入。すると直後の78分、そのエルディンチがドリブルで持ち上がりエリア手前まで運ぶとそのままシュートに繋げたが、左足で放ったミドルはGKにセーブされた。一方。同点を目指すブレーメンは81分、クレメンス・フリッツがエリア外左からミドルで狙い、GKが弾いたところにバルテルスが詰めたが、このシュートもツィラーがしっかりと防いだ。
ハノーファーは85分に清武を下げてフェリペを投入し逃げ切りを図ると、終盤はブレーメンに攻め込まれる展開となったが1-0で逃げ切り試合終了。ハノーファーが今シーズン初勝利を挙げ、ブレーメンはリーグ戦3連敗となった。
次節、ハノーファーは18日に敵地でFW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンと、ブレーメンは17日にホームでバイエルンと対戦する。
【得点者】
1-0 55分 サリフ・サネ(ハノーファー)