バイエルン戦に先発フル出場した長谷部誠(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第11節が30日に行われ、日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトとバイエルンが対戦した。長谷部は右サイドバックで2試合連続の先発出場となった。
首位のバイエルンは開幕から10連勝を飾り、ブンデスリーガの新記録を打ち立てた。また、前節対戦したFW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルン戦で、リーグ史上最多の1000勝目に到達。記録ずくめのシーズンとなっている。一方、フランクフルトは前節対戦した同代表MF清武弘嗣と同DF酒井宏樹が所属するハノーファーを相手に6試合ぶりの白星。しかし、ミッドウィークに行われたDFBポカール2回戦では、3部のエアツゲビルゲ・アウエに敗れてしまい、安定感を欠く試合が続いている。
試合は序盤からバイエルンが攻勢に出る。11分、左サイドを突破したアリエン・ロッベンがエリア左横からクロスを送ると、中央に飛び込んだアルトゥーロ・ビダルがヘディングシュート。しかし、ここはGKルーカス・フラデツキーが右手で弾き出した。
一方のフランクフルトも反撃に出る。12分、自陣で得たFKをクイックリスタートで始めると、シュテファン・アイグナーが左サイドのハリス・セフェロヴィッチへ展開。バスティアン・オツィプカとのワンツーから右足でミドルシュートを放ったが、ここは枠の右上に外れてしまった。
30分、バイエルンは中盤でFKを獲得すると、ロッベンがゴール前にクロスボールを供給。飛び込んだハビ・マルティネスが頭で狙ったが、ここはわずかに枠の右だった。このままフランクフルトがバイエルンの攻撃をしのぎ切り、0-0で前半終了を迎えた。
後半立ち上がりの46分、フランクフルトのキックオフからパスを受けたダヴィド・アブラームがコントロールミス。詰めていたロベルト・レヴァンドフスキに当たったボールをカルロス・サンブラーノが拾ったが、サンブラーノは足を滑らせ大ピンチを迎える。こぼれ球を拾ったドゥグラス・コスタが左足でシュートを狙ったが、ここはGKフラデツキーが左足に当ててなんとか防いだ。
フランクフルトは53分に右CKからチャンスを作る。マルク・シュテンデラのクロスをニアのセフェロヴィッチが頭ですらしたが、ファーサイドのアレクサンダー・マイアーは詰め切れず、得点には至らない。さらに54分、バイエルンにもミスが生まれる。J・マルティネスからバックパスを受けたGKマヌエル・ノイアーがキックミス。頭上高くに上がったボールをシュテンデラがボレーシュートで狙ったが、ここはノイアーがなんとか弾き出した。
ゴールを奪いに出るバイエルン。81分、中盤でボールを持ったロッベンが前線に浮き球のパスを送ると、レヴァンドフスキがエリア手前で受けて右足シュート。しかし、ここは枠の左に外れてしまった。さらに88分にはジェローム・ボアテングの浮き玉のパスをエリア内のレヴァンドフスキがトラップからシュート。これがゴール右下に決まり、先制点かと思われたが、わずかにオフサイドの判定で得点は認められなかった。
このままフランクフルトがバイエルンを完封し、0-0で勝点1を分けあった。なお、長谷部はフル出場で完封に貢献している。