バーゼルに所属するスイス代表FWエンボロ [写真]=Getty Images
親会社フォルクスワーゲンの排ガス不正問題に揺れるヴォルフスブルクだが、潤沢な資金力に陰りはないようだ。
ドイツ紙『ビルト』が報じた内容によると、ヴォルフスブルクのマネージャーを務めるクラウス・アロフス氏は今冬の移籍市場で、FW柿谷曜一朗が所属するバーゼルのスイス代表FWブリール・エンボロの獲得を目指しているという。
ただし、現在18歳と若いエンボロの市場価格はだいたい1600万ユーロ(約21億円)と見られているが、同紙によるとすでにアロフス氏は昨年10月あたりからエンボロの調査を始め、その獲得に熱心だった。そのためバーゼル側は2500~3000万ユーロ(約33~40億円)もの移籍金を要求してくる可能性が高いという。
しかし、そんな法外な値段にも関わらず、「お金の面についても交渉中だ。獲得に近付いている」とアロフス氏はあまり意に介していない様子。『ビルト』紙はその理由として、ヴォルフスブルクは昨夏、ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネを8000万ユーロ(約107億円)でマンチェスター・Cに、そしてクロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチを1600万ユーロ(約22億円)で日本代表DF長友佑都の所属するインテルへ売却したため、予算には十分余裕があることを挙げている。
カメルーンに生まれたエンボロは幼い時に家族とともにスイスへ移住。2011年からバーゼルの下部組織に在籍し、2014年3月にトップチームでリーグ戦デビューを果たした。チームメイトの柿谷は、同選手について「あいつはホンマもんの化け物。18歳であれだけパワーやスピードがあるヤツはそうそういない。バルセロナやレアル・マドリードへ行けるくらいの素材やと感じる」と絶賛していた。
By サッカーキング編集部
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