リーグ第12節で対戦した原口(左)と酒井(右) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第12節が6日に行われ、日本代表のMF清武弘嗣とDF酒井宏樹の所属するハノーファーと、同代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンが対戦した。欠場が危ぶまれた清武はトップ下で出場。酒井は右サイドバック、原口は左サイドハーフで先発出場している。
ホームのハノーファーはリーグ戦14位に沈むものの、ここ5試合では3勝1分け1敗と調子を上げてきている。上位浮上を目指し負けられない状況が続く。対するヘルタ・ベルリンは、ここまで5勝2分け4敗でヨーロッパリーグ出場権獲得圏内の6位と好ポジションをキープ。前節はボルシアMGに4-1の完敗を喫したため、11月の代表ウィーク前最後の試合で挽回しておきたいところ。
この試合で最初にチャンスを作ったのはヘルタ・ベルリン。10分、右サイドを突破したウラジミール・ダリダがグラウンダーのクロスを入れると、エリア内左で受けた原口がドリブルから右足シュート。しかし、ここは相手DFのブロックにあってしまった。
スコアが動いたのは33分。ヘルタ・ベルリンがカウンターからチャンスを作ると、原口が中盤左をドリブルで持ち上がる。原口が酒井との一対一を制し、中央へラストパスを送ると、これを受けたサロモン・カルーがワントラップからシュート。これがDFミーコ・アルボルノスの股とGKロン・ロベルト・ツィーラーの脇を抜けてゴール左に決まった。このまま1-0でヘルタ・ベルリンがリードして前半終了を迎える。
後半立ち上がりはハノーファーが反撃に出たが、追加点を奪ったのはヘルタ・ベルリン。60分、再びカウンターからチャンスを迎えると、ハーフウェイライン付近でダリダのパスに抜けだしたカルーがGKとの一対一を制し、この試合2点目を奪った。
1点を返したいハノーファーが決定機を迎える。70分、清武、レオン・アンドレアセンとつなぎ、最後は抜けだしたウフェ・ベックがエリア内で倒されてPKを獲得する。これをキッカーの清武がしっかりと左下に決め、ハノーファーが1点差に詰め寄った。清武にとっては今シーズン3点目で、チームの直近8ゴール中7ゴールにからむ活躍となった。
しかし、試合終了間際の87分、ヘルタ・ベルリンのミッチェル・ヴァイザーがエリア左横からドリブルを仕掛けると、ジョン・ブルックスがエリア内でヴァイザーを倒してしまい、今度はヘルタ・ベルリンにPKが与えられた。これをカルーが豪快に左上に決めてハットトリックを達成。再びリードを2点に広げた。このまま試合終了のホイッスルが鳴り、ヘルタ・ベルリンが3-1でハノーファーを下し、2試合ぶりの勝利を収めた。なお、日本人3選手は全員フル出場している。
ハノーファーは次節、21日にアウェーでボルシアMGと対戦。ヘルタ・ベルリンは22日にホッフェンハイムをホームに迎える。
【得点者】
0-1 33分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)
0-2 60分 サロモン・カルー(ヘルタ・ベルリン)
1-2 70分 清武弘嗣(PK)(ハノーファー)
1-3 87分 サロモン・カルー(PK)(ヘルタ・ベルリン)
By サッカーキング編集部
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