インゴルシュタット戦で先発出場した香川真司(右)[写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第19節が30日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントとインゴルシュタットが対戦した。
2位のドルトムントは前節、ボルシアMGに3-1で勝利し、シーズン後半戦白星スタートを飾った。今節は、昇格組の10位インゴルシュタットをホームに迎えて、リーグ戦2連勝を狙う。前節、胃腸炎の影響で今シーズン初めて出番がなかった香川は、トップ下で今節のスタメンに名を連ね、後半戦初出場となった。一方でMFイルカイ・ギュンドアンとFWマルコ・ロイスが感染症のため欠場。MFマティアス・ギンターがMFユリアン・ヴァイグルとボランチで、FWアドリアン・ラモスがFWピエール・エメリク・オーバメヤンと2トップでコンビを組む。
開始前には、2015年度のアフリカ最優秀選手賞を受賞したオーバメヤンのセレモニーも行われた。
雨の中でキックオフを迎えた試合は、ドルトムントが主導権を握るが、なかなか攻撃の糸口を掴めず、膠着状態が続く。29分、インゴルシュタットは、 GKラマザン・エズカンのゴールキックからダリオ・レスカーノがDFラインを抜け出し、そのまま相手GKロマン・ビュルキもかわす。ゴールが無人となり、決定的なピンチを迎えたドルトムントだったが、戻ったマッツ・フンメルスがレスカーノに詰める寄ると、最後はウカシュ・ピシュチェクが頭でクリアし、難を逃れた。
逆にドルトムントは35分、左サイドのエリック・ドゥルムからのクロスに、中央のオーバメヤンが右足のジャンピングボレーで合わせるが、シュートはGKエズカンに阻まれる。そのこぼれ球を、ラモスが頭で押し込もうとするが、枠を捉えられなかった。43分には香川が左サイドから精度の高いクロスを供給。ファーサイドに流れたオーバメヤンがフリーでヘディングシュートを放つが、相手DFにブロックされた。前半はスコアレスで折り返す。
後半に入ってドルトムントは、トーマス・トゥヘル監督が立ち上がりに動く。55分、ヴァイグルと香川を下げて、モリッツ・ライトナーとゴンサロ・カストロを投入した。65分、エリア内右に抜け出したライトナーが鋭い折り返し。ゴール前にオーバメヤンが飛び出すが、目の前でGKエズカンにキャッチされた。するとその直後、最終ラインでキープしたフンメルスがレスカーノに詰められてバックパス。浮き球のボールはGKビュルキの頭上を越えてゴールに吸い込まれる。ドルトムントがオウンゴールで先制を許したかに思われたが、レスカーノのフンメルスに対するファールの判定で、ノーゴールとなった。
嫌なムードを払拭したいドルトムントは68分、左CKからヘンリク・ムヒタリアンのボールに、中央のフンメルスがヘディングで流すが、シュートは枠の右に外れた。その直後、トゥヘル監督は思い切った采配に出る。なかなかゴールを奪えない状況で、ラモスに代えて17歳のMFクリスチャン・プリシッチをピッチに送り出した。
77分、ドルトムントがついに均衡を破る。右サイドのピシュチェクがピンポイントのクロスを供給。中央のオーバメヤンが頭で合わせて、ゴール右隅に沈めた。オーバメヤンは得点ランクトップのリーグ戦19ゴール目。するとエースの勢いは止まらない。85分、カストロのスルーパスでエリア内左に抜け出したオーバメヤンが、左足を振り抜いてゴール右隅に決めた。オーバメヤンは19試合出場で20ゴールの大台に乗せた。
試合はこのままタイムアップ。ドルトムントは苦戦したものの、2-0で勝利を収め、2連勝となった。なお、先発出場した香川は55分までプレーした。
ドルトムントは次節、2月6日にアウェーで同代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンと対戦。インゴルシュタットは同日にアウクスブルクをホームに迎える。
【得点者】
1-0 77分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
2-0 85分 ピエール・エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
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