ムヒタリアン(右から2人目)の得点を喜ぶ香川(右から3人目)らドルトムントの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第21節が13日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、同MF清武弘嗣、同MF山口蛍、同DF酒井宏樹が所属するハノーファーが対戦した。
リーグ2位につけるドルトムントは前節、日本代表FW原口元気が所属する3位のヘルタ・ベルリンとの上位対決でスコアレスドローに終わり、3連勝を逃した。香川は公式戦3試合ぶり、リーグ戦では2試合ぶりにスタメン出場。エースのガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンは負傷によりベンチ外となった。対するハノーファーは6連敗中でリーグ最下位に沈んでいる。清武は負傷欠場で、酒井が右サイドバックで6試合連続の先発出場。また、デビューから2試合連続先発出場を果たしていた山口はベンチスタートとなった。
最初にチャンスを作ったのはドルトムント。9分、右サイドを突破したウカシュ・ピシュチェクが低いクロスを入れると、ニアに走りこんだマルコ・ロイスが左足で合わせたが、ここはGKロン・ロベルト・ツィーラーに防がれてしまった。
続く16分、香川がエリア手前左で倒されてFKを獲得すると、これをロイスが右足で直接狙った。壁の上を越えたボールがゴールに迫ったが、ここはクロスバーの左上に直撃。惜しくも先制点とはならなかった。
その後もドルトムントの攻撃が続く。31分、左サイドでボールを受けたマルセル・シュメルツァーが自らボールを持ち上がり、中央へカットイン。右足でミドルシュートを放ったが、ここはGKツィーラーにキャッチされてしまった。
一方、押し込まれる展開が続いていたハノーファーも反撃の機会を伺う。36分、右サイドでボールを持った酒井宏がドリブルでエリア内右まで持ち込むと、マイナスの折り返しを送る。ゴール前にウフェ・ベックが飛び込んだが、合わすことはできなかった。続く41分、左サイドのエドガー・プリプがクロスを入れると、アンドレ・ホフマンが頭で合わせたが、ここはGKロマン・ビュルキに防がれてしまった。
前半のうちにリードを奪いたいドルトムント。44分、エリア手前でボールを持ったイルカイ・ギュンドアンが前線にパスを出すと、相手にカットされる。こぼれ球を自ら拾い、左足シュートを放ったが、ここはGKツィーラーがなんとかCKに逃れた。このまま0-0でハーフタイムを迎えた。
後半立ち上がりもドルトムントがペースを握る。54分、最終ラインからパスをつなぎ、ギュンドアンが右サイドのヘンリク・ムヒタリアンへ展開。エリア手前右でリターンを受けたギュンドアンが右足シュートを狙ったが、ここはクロスバーの上に大きく外れてしまった。
ようやくスコアが動いたのは57分。カウンターからドルトムントがチャンスを作ると、左サイドでロイスからパスを受けたムヒタリアンが、エリア手前でカットインして右足シュート。これがゴール右下に決まり、ドルトムントが待望の先制点を手にした。
ドルトムントは64分、ゴンサロ・カストロを下げ、17歳のクリスチャン・プリシッチを投入した。さらに75分にはムヒタリアンとマティアス・ギンターを下げ、エリック・ドゥルムとユリアン・ヴァイグルを投入した。
直後の76分、ドルトムントが右CKを獲得すると、エリア内左でボールを受けたヴァイグルが右足ボレーシュート。しかし、ここは酒井宏が顔面でブロックし、追加点を許さない。
その後は互いにチャンスを作ることができず、ドルトムントが1-0でハノーファーを下した。ドルトムントは2試合ぶりの白星。一方、ハノーファーは屈辱の7連敗となってしまった。なお、香川と酒井宏はともにフル出場、山口に出場機会はなかった。
次節、ドルトムントは21日に敵地でレヴァークーゼンと、ハノーファーは同日にアウクスブルクをホームに迎えて対戦する。
【得点者】
1-0 57分 ヘンリク・ムヒタリアン(ドルトムント)
By サッカーキング編集部
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