ブンデスリーガ第21節が13日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、同MF清武弘嗣、同MF山口蛍、同DF酒井宏樹が所属するハノーファーが対戦した。試合後、フル出場した酒井とベンチ入りしたものの出場機会がなかった山口が取材に応じている。
最下位に沈むハノーファーは2位ドルトムント相手に前半をスコアレスで折り返したが、後半立ち上がりに失点。そこから反撃することができずに0-1で敗れ、リーグ戦7連敗となった。
酒井は、「もったいないですね、勝ち点1でも取れれば。今の僕たちの状況からしたらすごく大きな勝ち点だった。欲を言えば、本当にうまくいけば勝てたゲームじゃないかなと思います。今日はみんなが気合入ってたんで」と、引き分け以上の結果を残すこともできたと敗戦を悔やむと、「ポジティブなところはこの勢いを持っていけるところだと思いますけど、次の試合が本当に大事になってくると思います」と次戦を見据えた。
この1週間「雰囲気はめちゃくちゃ悪かった」と、連敗中のチーム状況を明かした酒井。「今日の試合も雰囲気はすごく暗かったので。なんでこんなにうまくいったか(わからない)。でも素晴らしい相手だったり素晴らしい雰囲気の中で、感化された部分は少なからずあると思うし、モチベーションは上がったと思います」と、試合には敗れたものの、強豪相手の試合で士気が上がったとの見解を示している。
自分自身のプレーについては「特に前半の深く入っていったところは狙い通りだったし、完璧だったと思います。ああいう形がつくれたのは良かったと思いますけど、結果に結びつけないといけなかった部分ではあります」とコメント。36分にカウンターの起点となり、相手ゴールへ迫ったシーンには手応えを掴んだようだ。
そして今後の戦いに関しては、「キヨくん(清武)が帰ってくるんでね、間違いなくそこはプラスだし、帰ってくれば僕も守備に集中できる部分もあるので。本当にキヨくんがいれば収まるところがあるし、みんな安心して預けられると思うので、もっともっとチャンスは出てくると思います。まあ、早く帰って来てほしいというのは間違いないですけど、慎重にやってほしいし、僕らもサポートしていければと思います」と、清武の復帰に期待を寄せた。
ベンチで試合を見守った山口は、「練習からやることやって、比較的上手くできていたと思いますけど」と試合に向けてしっかり調整できていたと言及。「与えられたポジションでやっていくしかないので、そこで何をするのかっていうのは自分で考えながらやっていくしかないかなと思います。基本的に守備は求められると思いますし、そのあとに前に出ていくということが上手くできてないかなと思います」と自身の役割と課題を口にした。
ハノーファーは次節、21日にホームでアウクスブルクと対戦する。