2日のバイエルン対マインツ戦を観戦したヘーネス氏 [写真]=Bongarts/Getty Images
脱税罪で投獄されていたバイエルン元会長のウリ・ヘーネス氏が2月29日に刑期を終えた。同氏は出所後、刑務所内での体験を語った。ドイツ紙『ビルト』が報じ、イギリスメディアの『BT sport』が2日付で伝えている。
ヘーネス氏は、スイスの銀行口座に多額の資金を隠していたことが発覚して起訴され、2014年3月に2850万ユーロ(約35億円)の脱税の罪で禁錮3年6カ月の判決を受けていた。
同氏は模範囚であったため、予定よりも早く刑期を終えて釈放された。「朝5時に起きて仕事に向かい、夜7時に部屋に戻る生活だった。夜には卓球をしたりもしていた。釈放された後にゼーベナーシュトラーセ(バイエルンの本拠地)で過ごした時間はとても素晴らしいものだった。鉄格子の中で過ごすのとはわけが違うよ。刑務所では歯磨き粉の包装ばかりしていたしね」と、刑務所内での生活の様子を明かしている。
バイエルン会長職への復帰が噂されるヘーネス氏だが、「私は自宅の前にカメラマンが張り付くような生活をもう望まない。妻と外出しようとしたとき、木の下にパパラッチがいて恐怖さえ感じたよ。私はもはや会長ではないし、バイエルンでいかなる要職にもついていない。今は何者でもないんだ」と語り、静かな生活を望んでいる旨を強調している。
なお、『ビルト』が行ったオンライン調査「ヘーネスは再びバイエルンの会長になるべきか?」では、12万以上の投票があり、そのうち73パーセントが「はい」と回答している。
By サッカーキング編集部
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