ブレーメン戦で3試合連続の先発出場を果たした清武弘嗣 [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガ第25節が5日に行われ、ブレーメンと日本代表DF酒井宏樹、同MF山口蛍、同MF清武弘嗣が所属するハノーファーが対戦した。酒井は右サイドバック、山口は2ボランチの一角、清武はトップ下で先発出場している。日本人選手3人は揃って3試合連続の先発出場となった。
第23節のシュトゥットガルト戦で9試合ぶりの勝利を収めたハノーファー。勢いに乗って勝点を積み上げたいところだったが、前節のヴォルフスブルク戦では0-4の大敗を喫してしまった。一方、前節6試合ぶりに勝利を収めたブレーメン。なかでもFWクラウディオ・ピサーロがハットトリックを達成するなど、好調を維持している。
試合が動いたのは18分。ブレーメンが左サイドから攻めこむと、サンティアゴ・ガルシア、ズラトコ・ユヌゾヴィッチ、ピサーロとダイレクトでつなぎ、再びS・ガルシアがエリア内左でボールを受ける。完全に崩して折り返しのボールを送ると、フリーのフィン・バルテルスがこれを押し込み、ブレーメンが先制に成功した。
続く27分、右サイドのレヴィン・エズトゥナリがふんわりとしたクロスを上げると、エリア内中央で待っていたピサーロがトラップ。浮いたボールをピサーロが拾い、もう一度浮かして酒井の逆を取る。これを左足ボレーで豪快に蹴り込み、ブレーメンが追加点を奪った。ピサーロにとってはブレーメンでの通算100ゴールとなった。
苦しくなったハノーファーは36分に山口を下げ、アダム・サライを投入した。すると、前半終了間際の45分、ハノーファーが左CKを獲得する。キッカーの清武が右足でクロスを入れると、ニアでDFが触れたボールがケナン・カラマンの足元へ転がる。これをしっかりと押し込み、まずは1点を返した。このままブレーメンが1点をリードしてハーフタイムを迎える。
ハノーファーは後半から勢いに乗りたいところだったが、次の得点を奪ったのはブレーメンだった。56分、左サイドからクレメンス・フリッツが逆サイドへ展開。エリア内右でテオドール・ゲブレ・セラシェがボールを受けると、ダイレクトで中央のピサーロへパス。ピサーロがキックフェイントからもう一度ゲブラ・セラシェへ戻す。これをゲブラ・セラシェがゴール左へ思い切り蹴り込み、ブレーメンがさらに追加点を決めた。
なんとか1点を返したいハノーファー。59分、ハーフウェイライン付近でボールを持った清武が、ドリブルでエリア手前まで持ち上がり右足シュートを放ったが、ここはGKフェリックス・ヴィートヴァルトのセーブにあってしまった。
すると67分に決定的な4点目が決まる。ブレーメンがカウンターからチャンスを作ると、ハーフウェイライン手前のピサーロが左サイドを走るバルテルスへパス。持ち上がったバルテルスが左サイドから低いクロスを入れると、ファーサイドでボールを受けたゲブレ・セラシェが折り返す。これを走りこんだユヌゾヴィッチが倒れ込みながら左足ボレーシュートで決め、ブレーメンがさらにリードを広げた。
ハノーファーはその後も反撃を試みたが、決定機を作るまでには至らず。ブレーメンが4-1でハノーファーを下して連勝を飾った。ブレーメンにとっては第3節のボルシアMG戦以来のホーム戦勝利となった。なお、酒井と清武はフル出場、山口は36分までの出場となった。
次節、ブレーメンは敵地でバイエルンと、ハノーファーはホームでFW大迫勇也が所属するケルンと対戦する。
【スコア】
1-0 18分 フィン・バルテルス(ブレーメン)
2-0 27分 クラウディオ・ピサーロ(ブレーメン)
2-1 45分 ケナン・カラマン(ハノーファー)
3-1 56分 テオドール・ゲブレ・セラシェ(ブレーメン)
4-1 67分 ズラトコ・ユヌゾヴィッチ(ブレーメン)
By サッカーキング編集部
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