ハンブルガーSV戦でプレーするハノーファーの酒井宏樹(左) [写真]=Getty Images
ブンデスリーガ第27節が2日に行われ、日本代表DF酒井宏樹、同MF山口蛍、同MF清武弘嗣の所属するハノーファーと同DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVが対戦した。酒井宏が右サイドバック、清武がトップ下、酒井高が左サイドバックで先発出場を果たした一方、2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア戦で顔面にケガを負った山口はベンチ外となった。
現在4連敗中のハノーファーは、最下位に沈んでおり、2部降格が現実味を帯びている。今節は、ニコ・コヴァチ監督体制での初勝利を目指す。対するハンブルガーSVも現在2連敗中。敵地で勝利を挙げたいところだ。
最初にチャンスを迎えたのはハノーファー。6分、ピッチ中央でボールを持った清武が浮き球の縦パスを送ると、アダム・サライがエリア内で左足のシュートを放った。しかしこれはGKレネ・アドラーがボールをキャッチし、ゴールを許さない。
一方のハンブルガーSVは12分、右サイドからのクロスをスヴェン・シップロックがエリア内でキープ。GKをひきつけて横パスを送ると、ボールを受けたイヴォ・イリチェヴィッチが無人のゴールへダイレクトシュートを打った。しかしボールはクロスバーの上へ外れ、ネットを揺らすことはできない。
23分、右サイドを駆け上がった酒井宏が弾道の低いクロスを上げると、エリア内のウーゴ・アルメイダが右足でゴールを狙う。しかしこれも枠をとらえることはできない。このままスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半に入って60分、ハンブルガーSVはニコライ・ミュラーが右サイドからドリブルでボールを運び、シップロックへラストパス。そのままエリア内でシュートを打つが、これはGKロン・ロベルト・ツィラーが右手一本で防ぎ、チームを救った。
しかし直後のCKで、ハンブルガーSVはクレーベルがヘディングシュートを叩き込み、先制点を挙げた。
勢いに乗るハンブルガーSVは73分、右サイドを抜け出したシップロックがグラウンダーのクロスを上げると、中央でイリチェヴィッチが合わせ、追加点を決める。
さらに75分には、DFラインの裏へ抜け出したミュラーがGKをかわしてシュート。ボールはゴールに吸い込まれ、リードを3点に広げた。
一気に状況が厳しくなったハノーファーは78分、エリア外からアレクサンダー・ ミロセヴィッチが右足でミドルシュートを放つ。これをGKアドラーが右手一本で防ぐと、こぼれ球をサライが詰めるが、このボールもGKアドラーがブロック。ゴールを割らせない。
結局、試合はこのままタイムアップ。3ゴールを奪ったハンブルガーSVが快勝で連敗をストップした。一方、敗れたハノーファーは泥沼の5連敗。勝ち点を積み上げることができず、降格に一歩近づくこととなった。なお、酒井宏、清武、酒井高の日本人3名はフル出場を果たしている。
次節、ハノーファーは8日に敵地で日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンと、ハンブルガーSVは9日にホームでダルムシュタットと対戦する。
【得点者】
0-1 61分 クレーベル(ハンブルガーSV)
0-2 73分 イヴォ・イリチェヴィッチ(ハンブルガーSV)
0-3 75分 ニコライ・ミュラー(ハンブルガーSV)
By サッカーキング編集部
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