終了間際に同点弾を許したケルン、シュマトゥケGM(左)が激怒 [写真]=Bongarts/Getty Images
FW大迫勇也が所属するケルンでゼネラル・マネージャー(GM)を務めるヨルク・シュマトゥケ氏が、3日に行われたブンデスリーガ第28節のホッフェンハイム戦で怒りを爆発させた。ドイツ紙『ビルト』が報じている。
ケルンは同試合、69分にドイツ人FWシモン・ツォラーが先制ゴールを奪い、敵地で勝ち点3を獲得できるかに思われた。しかし、後半アディショナルタイム突入後の91分、ホッフェンハイムのドイツ代表FWケヴィン・フォラントに同点ゴールを許し、1-1の引き分け。ケルンは土壇場で勝利を逃した。
問題となったのは、同点ゴールにつながる直前の場面だった。ケルンのU-20ドイツ代表DFルーカス・クルンターとホッフェンハイムのチリ代表FWエドゥアルド・バルガスが交錯し、クルンターが転倒。同選手は痛んだまま起き上がることができなかったため、ケルンの選手たちはボールをピッチ外に蹴り出してプレーを止めることを要求したが、ホッフェンハイムのクロアチア代表FWアンドレイ・クラマリッチは無視。左サイドをドリブルで駆け上がってシュートを放ち、こぼれ球をゴールに押し込んだのがフォラントだった。
スポーツマンシップを欠いた一連のプレーに、ケルンのペーター・シュテーガー監督とシュマトゥケGMはホッフェンハイムのベンチに向かって猛抗議。我慢ができなかった同GMはさらに、噛んでいたガムを敵将のユリアン・ナーゲルスマン監督に向かって投げつけるという行為に出ている。
シュマトゥケGMは試合後、『ビルト』に対し、「確かに私はガムを投げてしまった。すでにホッフェンハイムのアレクサンダー・ローゼンGMには電話をかけ、謝罪した。申し訳なかった。でも私は(ホッフェンハイムの)コーチングゾーンに向かって投げたのであって、ナーゲルスマン(監督)をめがけて投げたわけではない」と弁明した。
同GMは昨年12月12日のブンデスリーガ第16節ブレーメン戦で、グイド・ヴィンクマン主審に暴言を吐き、6000ユーロ(約75万円)の罰金処分を受けるという“前科”がある。『ビルト』によると、今回のガム投げ事件についてもドイツサッカー連盟(DFB)が調査を開始する予定とのこと。同GMは罰金およびベンチ入り禁止処分を言い渡される可能性が高いという。
By サッカーキング編集部
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