ビダルの同点ゴールを喜ぶバイエルンの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグが13日に行われ、ベンフィカとバイエルンが対戦した。
5日に行われたファーストレグでは、バイエルンがホームで1-0と先勝。ただ、ベンフィカはアウェーゴールこそ奪えなかったものの、開始2分の失点以降はバイエルンに追加点を許さず、最少得点差でしのぎ切った。ホームでのセカンドレグを迎える4日前、9日に行われたポルトガルリーグ第29節ではアカデミア・コインブラと対戦し、2-1と逆転勝利。首位の座を維持した。弾みをつけて迎える一戦、得点源の元ブラジル代表FWジョナスを累積警告による出場停止で欠く中、U-23ブラジル代表GKエデルソンやポルトガル代表DFアンドレ・アルメイダ、ポルトガル代表MFレナト・サンチェス、メキシコ代表FWラウール・ヒメネスらが先発メンバーに名を連ねた。ギリシャ代表FWコンスタンティノス・ミトログやアルゼンチン代表Mニコラス・ガイタンはベンチ入りメンバーから外れた。
一方、ホームでのファーストレグを制して敵地に乗り込むバイエルン。4日前のブンデスリーガ第29節ではシュトゥットガルトにアウェーで3-1と快勝し、リーグ戦4連勝で首位を快走している。中3日で迎えるセカンドレグで、ジョゼップ・グアルディオラ監督はファーストレグから先発メンバーを2名変更。最終ラインにスペイン代表MFハビ・マルティネス、中盤に元スペイン代表MFシャビ・アロンソを起用した。ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキはベンチスタートで、前線にはドイツ代表FWトーマス・ミュラーが入った。
最後尾にドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが入り、最終ラインにはJ・マルティネスのほか、元ドイツ代表DFフィリップ・ラーム、U-21ドイツ代表MFジョシュア・キミッヒ、オーストリア代表DFダヴィド・アラバが並ぶ。中盤にはスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ、X・アロンソ、チリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、ブラジル代表MFドゥグラス・コスタ、元フランス代表MFフランク・リベリーが入り、前線はミュラーが務める。
バイエルンは19分、ラームが敵陣右サイドでフリーとなり、X・アロンソのパスを受ける。ラームは狙いすました高速クロスを送ると、ペナルティーエリア内で待っていたミュラーが反応。右足ボレーで狙ったが、枠の左へと逸れた。さらに22分には、ラームが右サイドの深い位置で起点となり、ペナルティーエリア手前へマイナスのパス。チアゴがワンタッチで合わせて浮き球のパスを送り、最後はビダルが頭で狙ったが、GKエデルソンの正面を突いた。
バイエルンが攻勢をかける中、ワンチャンスを活かして先制したのはベンフィカだった。28分、自陣右サイドから左サイドへと展開すると、最終ラインでパスを受けたエリゼウがドリブルで縦へ運ぶ。バイエルンのマークが遅れる中、エリゼウは早いタイミングで浮き球のパスを供給。相手DFとGKの間のスペースに出されたボールにヒメネスが飛び込み、ヘディングシュートでゴールネットを揺らした。ベンフィカが先制し、2試合合計スコアを1-1のタイとした。
ホームの声援に後押しされ、ベンフィカは先制後にペースを掴む。ヒメネスがペナルティーエリア中央でパスを受け、フリーでシュートを放つ決定機を迎えたが、GKノイアーに阻止されて追加点とはならなかった。
すると38分、バイエルンが同点ゴールを記録。右サイドをオーバーラップしたラームが深い位置から中央へ折り返すと、GKエデルソンが弾いたボールがペナルティーエリア手前へと転がる。反応したのはビダルだった。バウンドに合わせて左足を振り抜き、強烈なボレーシュートを突き刺した。バイエルンが同点に追い付き、2試合合計スコアを2-1とした。
アウェーゴール数の関係で、ベンフィカが準決勝進出を決めるためにはあと2ゴールが必要となった。前半は1-1で終了した。
優位に立って迎えた後半、バイエルンは立ち上がりに逆転に成功する。52分、X・アロンソの左CKがファーサイドへ飛ぶと、J・マルティネスが頭で折り返し、最後はミュラーが押し込んだ。セットプレーを活かしたバイエルンが2点目を挙げ、2試合合計スコアを3-1とした。ベンフィカが突破するためには3ゴール以上が必要となり、バイエルンが圧倒的に有利となった。
バイエルンはミュラーのゴール直後、相手の右CKをクリアしてカウンターを発動。鮮やかなロングパスを連ね、最後はD・コスタがフリーでペナルティーエリアに入ったものの、GKエデルソンが果敢な飛び出しでドリブルを阻止。バイエルンは追加点とはならなかった。
2-1のまま残り15分を切り、バイエルンの準決勝進出決定が近づく中、ベンフィカも意地を見せる。途中出場のゴンサロ・グエデスがペナルティーエリア右手前をドリブルで突破すると、J・マルティネスが背後からスライディング。ファウルでイエローカードが提示されたが、レッドカードを主張するベンフィカの選手たちが猛抗議を見せ、ルイ・ヴィトーリア監督は退席を命じられた。すると指揮官の熱い思いに応えるように、アンデルソン・タリスカが直接FKを決める。左足から放たれたシュートは壁を越え、ゴール右隅に突き刺さった。
残り時間は15分ほど。ベンフィカが準決勝進出を果たすためには2ゴールが必要で、ホームの大声援を背に猛攻を仕掛けた。タリスカが直接FKでゴールを脅かす場面もあったが、さらなるゴールを決めることはできなかった。
試合は2-2で終了。2試合合計3-2でバイエルンが準々決勝を突破し、5シーズン連続のベスト4進出を決めた。
なお、バイエルンの次戦は16日、ブンデスリーガ第30節でDF内田篤人が所属するシャルケとホームで対戦。一方のベンフィカは18日、ポルトガルリーグ第30節でヴィトリア・セトゥバルをホームに迎える。
【スコア】
ベンフィカ 2-2(2試合合計:2-3)バイエルン
【得点者】
1-0 27分 ラウール・ヒメネス(ベンフィカ)
1-1 38分 アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)
1-2 52分 トーマス・ミュラー(バイエルン)
2-2 76分 アンデルソン・タリスカ(ベンフィカ)
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By サッカーキング編集部
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