ブンデスリーガ第30節が17日に行われ、日本代表MF香川真司が所属する2位ドルトムントと同DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVが対戦。ドルトムントが3-0で快勝した。香川と酒井はともにフル出場を果たしている。
トップ下に入った香川は全3ゴールに絡み、地元紙『Westdeutsche Allgemeine Zeitung』は、「とてつもなく勤勉で運動量もすさまじかった」と、献身的な動きを絶賛。チーム3位タイの高評価となる「2.5」をつけた(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)。
同紙は香川について「敵陣を突破するだけのパワーが足りない時間が続いたが、全3ゴールに絡み、さらには相手GKレネ・アドラーを退場に追いやった」と、ゴールだけでなく、アドラー退場も誘発し大活躍に高い評価を与えた。なお同紙は、2ゴールを挙げたコロンビア代表FWアドリアン・ラモスに「1.5」、ドイツ代表DFマッツ・フンメルスに「2」をつけている。
一方の酒井は、ハンブルクの地元紙『Hamburger Morgenpost』から、「クリスチャン・プリシッチを相手に仕事も多かった」と、先制ゴールを決めたドルトムント期待の新星に手を焼いたことを指摘され、「4」と低い評価となった。攻撃面でも「チャンスを作ろうと一生懸命だったが、明確なプランを持ち合わせていなかった」と、効果的な動きができなかった点に言及されている。
また、地元紙『Ruhr Nachrichten』は香川に「3」の評価を与え、「すべてスムーズに進んだわけではなかった。52分は、シュートを決める目前で相手GKレネ・アドラーのブロックに阻まれた。86分にはシュートのこぼれ球が、アドリアン・ラモスのゴールのアシストになった」と、プレーを総評した。
ドルトムントはブンデスリーガ第30節終了時点で勝ち点71の2位。首位バイエルンとは勝ち点差「7」となっている。次戦は20日、DFBポカール(ドイツカップ)準決勝で日本代表MF原口元気のヘルタ・ベルリンと対戦。23日にはブンデスリーガ第31節シュトゥットガルト戦を控えている。一方のハンブルガーSVは勝ち点34の12位。次節は22日、ブレーメンとのホームゲームを控えている。