24日のマインツ戦に集まったフランクフルトのサポーター [写真]=Bongarts/Getty Images
29日に行われるブンデスリーガ第32節で、ダルムシュタットと日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトが対戦する。同試合に向けて、フランクフルトファンに対し、市内中心部への出入り禁止を決めたダルムシュタット市だったが、同市の行政裁判所は、これを一時停止とする判断を下した。ドイツ誌『kicker』日本語版が29日に報じた。
もともと今回の“ヘッセン・ダービー”では、前回の対戦でフランクフルトファンが起こした騒動により、ダルムシュタット戦でのアウェー席の無観客処分が決まってはいたのだが、さらにダルムシュタット市は安全対策として、36時間にわたってフランクフルトファンの市中心部への出入りを禁止すると決定。
だが6人のフランクフルトのファンが、行政裁判所に対して申し立てを行い、うち5つが受理されて審議がなされた。その結果、今回の異議申し立ては、市内出入り禁止処分を一時的に中止させるものと判断。その理由などについて、まだ説明はなされていない。
フランクフルトのアクセル・ヘルマンCFO(最高財務責任者)は、「過激なファンと良心的なファンとの区別が行われてはおらず、単純にフランクフルトのファンというくくりでの禁止令だった。これでは法的には認められないよ」との見解を示している。
By kicker日本語版