バイエルンへの移籍希望を公表したフンメルス [写真]=VI-Images via Getty Images
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのドイツ代表DFマッツ・フンメルスがバイエルンへの移籍希望を表明した件について、トーマス・トゥヘル監督が口を開いた。
フンメルスは4月28日、クラブの公式HPにてバイエルンへの移籍を希望していることを正式に表明。ドルトムントは「フンメルスがバイエルンへの移籍希望をクラブに申し出た」と公表し、現時点でバイエルンからのオファーが届いていないことを明かしたうえで、「素晴らしい選手に対して適した金額が支払われるのであれば、取引は実現する」と、移籍を容認する構えを見せている。
ドイツ誌『スポーツビルト』が報じたところによると、トゥヘル監督は「もちろん失望している。マッツ(フンメルス)が我々のところから去ることを考えていて、しかもそれは同じ国内のナンバー1の競争相手だというのは、我々にとってネガティブなことだ」とコメント。来シーズンの構想を練るためにも、「(フンメルスの去就について)早く決断をしたい」と話したという。
また、ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴァツケ社長もクラブ公式HP内のインタビューで「マッツの『移籍させてほしい』という願いに多くのファンが失望しているのは、私も理解できる。私も彼らと同じ気分だ」と話した一方で、「しかし、マッツの振る舞いは常に非の打ちどころがない。どんな時も隠し事をしない、非常に正直な人間だ」と、フンメルスの人間性については高く評価するなど、苦しい胸中を明かしている。
しかしトゥヘル監督は、SNSなどでフンメルスに対し「ユダ」、「裏切り者」などと記しているファンに対し、以下のようなメッセージも送っている。
「我々の上にはまだカテゴリーがあり、バイエルンはそこに属している。その現実を我々は受け入れなければならない。しかしそこに到達し、彼らを追い抜くという野望を捨てるつもりは全くないよ」
By サッカーキング編集部
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