残留を争う(左から)シュトゥットガルト、フランクフルト、ブレーメン [写真]=Bongarts/Getty Images
2015-16シーズンの欧州主要リーグも最終節を残すのみとなった。ブンデスリーガでは、第33節でバイエルンが史上初となる4連覇を達成。欧州カップ戦出場チームもほぼ確定しており、注目が集まるのは残留争いだ。
チャンピオンズリーグ(CL)出場を巡る争いでは、優勝したバイエルン、日本代表MF香川真司所属の2位ドルトムント、3位レヴァークーゼンの4位以内が確定。FW武藤嘉紀所属の5位マインツ(勝ち点49/得失点差4)、日本代表FW原口元気所属の6位ヘルタ・ベルリン(同49/0)、DF内田篤人所属の7位シャルケ(同49/-1)は、現在4位のボルシアMG(同52/15)との差が3ポイントと、結果次第では勝ち点で並ぶこともできるが、得失点差で大きく引き離されているため、ボルシアMGのCL出場も決定的となっている。
そのため、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得する3チームも事実上決定していると言える。ブンデスリーガでは5位と6位、およびDFBポカールの優勝チームにEL権が与えられるが、今シーズンはDFBポカールでバイエルンとドルトムントが決勝に進出。両クラブはCL権を獲得しているため、リーグ戦7位のチームもEL権を手にすることができる。勝ち点で並ぶマインツ、ヘルタ・ベルリン、シャルケは7位以内が確定しており、最終的な順位にかかわらず来シーズンのELを戦うことが確実となった。
そして最も注目を集めるのが熾烈な残留争いだ。日本代表DF酒井宏樹、同MF清武弘嗣、同MF山口蛍が所属するハノーファーはすでに降格が決定。残り1枠となった自動降格を巡る戦いは3クラブに絞られた。
17位シュトゥットガルト(勝ち点33/得失点差-23)は最終節でヴォルフスブルクと対戦。勝利を収めた上で、16位ブレーメン(同35/-16)、日本代表MF長谷部誠所属の15位フランクフルト(同36/-17)のいずれかが勝ち点を落とさない限り、残留することはできない。
そしてブレーメンとフランクフルトは直接対決に臨む。フランクフルトは引き分け以上で残留が確定し、敗れた場合でもシュトゥットガルトに得失点差を逆転されない限り、16位で入れ替え戦へまわることとなる。一方のブレーメンは、負ければ17位に転落する恐れがあり、なんとしても勝ち点を獲得したいところ。勝てば文句なしで残留、引き分けなら、得失点差を逆転されない限り自動降格を免れることとなる。
ブンデスリーガ最終節は14日に行われる。
By サッカーキング編集部
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