ブンデス最終節でフル出場を果たした長谷部と酒井高徳(左から) [写真]=Bongarts/Getty Images
ブンデスリーガは14日に行われた第34節(最終節)で今シーズンの全日程を終了した。注目の一戦となったのは、日本代表MF長谷部誠が所属する15位フランクフルトと16位ブレーメンの直接対決だ。1部残留を懸けた大一番、フランクフルトは引き分け以上で残留を確定できる状況だったが、0-1で痛恨の敗戦。16位に転落し、2部3位ニュルンベルクとの昇降格プレーオフに回ることになった。
ボランチで7試合連続スタメン出場の長谷部はフル出場。チームは痛恨の敗戦を喫したが、地元紙『Frankfurter Rundschau』は、長谷部を「すさまじい存在感」と絶賛し、フランクフルトで唯一、採点「2」にあたる「Gut dabei(良い働き)」の高評価をつけた(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)。
同紙は「何か動き始める時、そこには長谷部の足があった。たくさんのボールを奪い、それをできる限りの形で散らしていた。走行距離もチームトップをマークし(11.32キロメートル)、ボールタッチ数54もチーム最多だった」と、データにも裏付けされた長谷部のプレーを高く評価。「最大のチャンスにも長谷部が絡んでいた。シュートは、GKフェリックス・ヴィートヴァルトがクリアしたが」と記され、縦横無尽に動いてゴール前でも存在感を発揮したことにも触れられている。
19日と23日にホーム&アウェー方式で行われる昇降格プレーオフで、フランクフルトはニュルンベルクと対戦。1部残留へ、古巣相手に長谷部の奮闘が欠かせないだろう。
また、日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVはアウクスブルクに3-1と逆転勝利。前節から一つ順位を上げ、11位で今シーズンを終えた。
酒井は右サイドバックで8戦連続のフル出場。地元紙『Hamburger Morgenpost』は、採点こそ「3.5」と低い数字となったが、寸評では「いつものように堅実なパフォーマンスだった」と及第点の評価をつけた。ブルーノ・ラッバディア監督に請われる形で加入した新天地で、酒井はシーズン前半戦途中からレギュラーに定着。最終節の評価は、酒井のチーム内での立ち位置がそれなりに安泰なものになったことをうかがわせるものとなった。
By サッカーキング編集部
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